岩手県の養殖コンブでこれまで相対販売されてきた宮古地区の素干しが今季、入札に移行する。干し(本干し)の前に生産される比較的実の薄い棒製品。100トンを超えるようになり、買受人から入札が望まれていた。同県漁連共販で重茂、田老町の両漁協産を対象に、7月15日と25日の2回の入札が検討されている。
えさん漁協の養殖コンブ水揚げが各浜で行われており、活気を見せている。日浦、尻岸内、古武井、恵山の4地区は生育途中に芽落ちしたが、株分けなどで可能な限り回復させてのシーズン入りとなった。
日本海のイカ釣りは新潟県が盛漁期だ。新潟市地方卸売市場では6月、1隻200~300箱の好漁が続き、40~50隻がシケなければ連日7千~8千箱前後、最高1万4千箱を水揚げ。サイズは引き続き小さめで30尾主体となっていたが、休市明けの26日は25尾が3割以上に増えた。燃油価格が高騰する中、漁場が遠いのがネックだ。
羅臼漁協の春定置はトキサケがハシリから3キロ台中心の水揚げ。大型の魚体で平均単価が高く付き、数量・金額とも不振だった昨年同期を大幅に上回り、例年並みの水準で推移している。
岩手県水産技術センターは秋からのサケ稚魚生産で、釜石市の熊野川に130万尾規模の実験施設を整備し飼育密度や放流サイズなどを試験する。近年の回帰資源低迷から成育環境を「不適」とみて、潤沢に戻り「好適」だった時代のマニュアルを検証。見直しを視野に、低迷脱出に向け踏み出す。
キリンビールマーケティング株式会社(布施孝之社長)は、日本財団(笹川陽平会長)と協力し、岩手県洋野町の水産業関係者有志が取り組んでいる「北三陸 世界ブランドプロジェクト実行委員会」に対し、2千万円の支援を決定。24日に同町の「ひろの水産会館・ウニーク」で、事業方針発表会と同支援金の贈呈式が行われた。
7月で4周年。笑顔が魅力的な一美ママと、「店に来てからのお楽しみ」という「AKBのような」20代前半の女の子が迎えてくれる。
常連は漁師や加工場など地元水産関係者が多いが、「出張者も大歓迎です」と一美ママ。「イケメンも喜んで」と笑う。
飲み放題(3人以上)は120分1人3千円で、カラオケも。ママを楽しませたら「特別に150分になる場合もあります」。
生ビール、焼酎、ワイン、ウイスキー、日本酒など各種アルコールを用意。カウンター8席。午後8時~午前2時。日曜定休。
根室市梅ケ枝町2-19
0153・24・0333
(2014年06月23日付け紙面より)
道漁協系統・関係団体は19、20の両日、札幌市の第2水産ビルで通常総会を開き、平成25年度事業報告と平成26年度事業計画を承認した。日程の最初に開かれた全道組合長会議では特別決議の生産振興対策と、一般決議の豊かな漁場・環境づくり強化対策、漁業経営基盤強化対策、原発関連対策を採択。実現に向け、国や道へ政策提言や要請活動を強力に進めていくことを確認した。
ひやま漁協江差地区の松田漁業部(松田正躬代表)は、ベニズワイガニ漁に着業。漁場まで片道1~3時間と近い好条件を生かし、高鮮度出荷に取り組んでいる。境港(鳥取)、舞鶴(京都)など本州にも販路を確立。カニ専門店大手から大量注文を受けるなど末端の評価を獲得している。
青森県日本海側、小泊漁協のエビかご船・第1金漁丸(川山百合子船主・長谷川由喜雄船頭、19㌧)は鮮度保持に工夫を重ね、東京・築地市場に直送し極めて高い評価を得ている。漁獲後に全て船上で選別し、ボタンエビとシマエビの活出荷では仕掛けを施した発泡箱に収容して活力を維持。ナンバンエビは鮮出荷し上氷を使う。