釧路市漁協の総合流通センターは、釧路産のサバを使った「しめさば」の販路開拓に力を入れている。昨年産で2月から製造販売を開始。量販店の店頭販売に加え、すしネタなどで業務筋にも利用されて好評を得ており、定番商品化に向け、今季も道東沖での漁場形成、釧路港への水揚げ増に期待している。
えりも漁協のコンブ漁が最盛期を迎えている。今季は総体的に繁茂しており、平野正男組合長は「低調だった昨年の2、3倍は採りたい」と意気込む。天日乾燥の日高管内は、天候が生産量を左右する大きなポイントとなるため、着業者は今後の好天と順調操業に期待している。
八雲町漁協のカレイ刺網は、ハシリからソウハチが好漁だ。例年6月末ごろでアカガレイに切り替わるが、ことしは7月に入っても好調を維持。浜値も高値キロ200円台後半と好値を付けている。
宮城県塩竈市を拠点に「三陸産カキ」などの加工販売、飲食店経営を行っている五光食品株式会社(赤倉賢社長、電話022・363・1811)は、カキ製品の新たな加工技術確立に向けての取り組みを始めている。
道東沖のサンマ漁は、8日解禁の流網が極度の不漁で推移している。一方、主力の棒受網漁が操業を開始する8月以降北海道周辺に南下してくる沖合北上群の分布状況をみると、道総研釧路水産試験場が22日に結果を公表した北上期調査(調査期間7月2~17日)では、漁獲尾数が5年ぶりに1000尾を超えた。道東寄りの南西側は昨年同様に少ないものの、北東側で群れが厚く大型魚主体。昨年と異なる様相を呈している。
水産庁は24日、札幌第一合同庁舎で「トド管理の見直しに関する意見交換会」を開き、日本海の採捕枠を従来の約2.5倍に当たる501頭とする管理方針案を提示した。意見交換の内容を踏まえ、8月までに新たな管理方針を決定、9月から施行する考え。
道南・白口浜に位置する南かやべ漁協の天然マコンブ漁が17日に始まった。昨年は低調な水揚げだっただけに、着業者は「繁茂状況も良いので頑張りたい」と意気込んでいる。
木直地区では17、18の両日出漁後はシケなどで沖止めが続き、23日現在2回の操業となっている。
フリー在庫が少ない中での新物スタートとなった玉冷は、春先から輸出主導の展開が続き、内販向けの在庫は極端に少ない状況だ。輸出相場は、商社が「あってないようなもの」と表現するように、一部の製品価格は2000円を超える状況。落ち込んでいる国内消費の回復は依然、厳しい見通しだ。
岩手県釜石市の釜石湾漁協(細川道弥組合長)は18日、尾崎白浜地区で「コミュニティー番屋」の竣工式を挙行した。東日本大震災で壊滅的な被害を受けた養殖施設など生産基盤の復旧を優先してきた同漁協に、日本財団が番屋新築の事業費を全額支援。地域の交流拠点となり、復興を精神面から支える待望の施設だ。