浜中漁協のタコ漁業部会はタコの産卵礁を設置、資源増大を目指している。昨年は、前部会長の内村武夫さんが改良を加えた産卵礁約100個も投入、タコの入礁が確認された。
改良型産卵礁は北海道農材工業㈱のセラミック礁に、排水用キャップ(エスロンパイプ)を取り付けたもの。キャップには直径12ミリのドリルで開けた小さな穴が2カ所。1カ所のものも作った。
内村さんは「穴が開いていることで水通りが良くなる。タコはそのきれいな海水を卵にかける」と説明。ただ「穴が大きいと魚が侵入、生まれたての小さなタコを食べる。そのため穴の大きい産卵礁にはタコが入らない」とみている。