フジコの荷揚げ。海水とともにタンクに入れて出荷
未利用資源に光―――。ナマコの一種で、これまで利用価値が低かった根室産キンコ(地方名・フジコ)が今秋から乾燥製品で上海など中国市場に流通する。釧路市の水産加工業者が9月から本格加工に乗り出しており、11月以降に製品化、順次出荷する。今季は300トン規模の取り扱いを予定。これまで海に眠っていた資源に価値が生まれ、「新たな商売になった。今後さらに需要が拡大すれば」と着業者の期待は大きい。