札幌市のシステム開発・エコモット株式会社(入澤拓也社長)が今年3月に買収した白糠町の株式会社藤山水産加工(武田研輔社長、電話01547・5・4317)は、貝類やカニ類を主体に活出荷、ボイルなど加工品の製造販売を本格化している。併せて土木・建設現場向けで培ったIoT技術を応用し、フィジカルAIによる水産現場の省人化や作業の効率化、製品品質の安定化などに寄与するシステム開発の実証実験に着手。社会実装とともに、陸上・海面養殖の新規事業も目指していく。
東京都・豊洲市場のウニ消流は、主力の北海道産キタムラサキが品薄となり、相場が上昇している。国産の最高値は7月16~18日の平均9万9360円に対し、23~25日は1.3倍の22万6800円。入荷量も16日の6520キロをピークに、28日は58%減の2709キロまで落ち着いた。東京都中央卸売市場の日報によると、7月の豊洲の卸売数量は23~25日の5日平均が3332キロで、14~21日の5日平均を30%下回った。24日は2501キロ、28日は2709キロと、低水準の日が目立っている。
首都圏の量販店では、イベントとの連動セールや“北海道フェア”といった催しの際に道産ブランドのホタテの露出を拡大して販促することが少なくないが、ここ1、2年は一変。レギュラー時の価格設定や売り場スペースの確保とともに苦心する場面が多い。昨シーズンの多くの店舗では、生食用の解凍ホタテは100グラム798~698円の価格帯が主体で、通常そこから100円ほど安価に設定する特売の機会は激減。年末は相場の上昇も影響し、例年に比べて販売数量を減らすなど売り場の縮小が余儀なくされた。
計量機包装システムメーカーの北海道イシダ株式会社(札幌市、電話011・863・4111)は、ホタテ加工現場の労働力不足や物価高に伴う経費削減の悩みを解消しようと、包装・選別機製造メーカーに最新機器の開発を依頼、このほど販売を開始した。株式会社京都製作所の「半自動式ラップラウンドカートナー」、株式会社安西製作所の「乾燥ホタテ等級選別機」が高い注目を集めている。
株式会社北辰水産のグループ会社・株式会社北海道北辰は5月21日、札幌市手稲区のディスカウントストア「TRIAL smart新発寒店」内に鮮魚店「ポラリス」をオープンした=写真。従来鮮魚専門店「魚の北辰」を大丸札幌店、丸井今井札幌本店、丸井今井函館店の百貨店で展開してきて、総合スーパーへの出店は道内初となる。TRIAL smart新発寒店直営の鮮魚売場にテナントとして参入。店名は北辰=北極星に由来。水産エンターテインメントカンパニーとして「魚をもっと楽しく、美味しく」をテーマに、鮮魚のプロフェッショナルである北辰水産ならではの目利きを生かし、おいしさにこだわった商品を提供する。
Umios株式会社は2026年秋季の新商品を9月1日(一部を除く)に発売する。次世代のタンパク源として期待される藍藻類「スピルリナ」を使った商品や、伸長するフィッシュソーセージ市場に対応するとともに産地を厳選した商品を開発した。持続可能なタンパク質の提供と健康価値の提供を通じ、食から広がる豊かな暮らしと幸福への貢献を目指している。家庭用加工食品(すり身食品)では、魚種や産地にこだわった「こだわり魚種」シリーズを拡充。「青森産金目鯛を使ったお魚ソーセージ」と「長崎産あごを使ったお魚ソーセージ」の2品を投入する。
東京都・豊洲市場の活毛ガニ消流は入荷が順調に推移する一方、小型主体の傾向が強まっている。大型は品薄高値となり、大衆居酒屋などの需要は販売価格が抑えられる小型に集中。仲卸業者は入荷サイズに応じた販売対応を進めている。仲卸業者は「噴火湾からの入荷量はまとまっているものの、1尾当たりの大きさが例年より小ぶりに振れている。12~13尾入れの集荷も多い。従来は600~700グラム級を中心に入荷していたが、今季はその大型が入りにくい」と話す。
トレーラやトラックのボデー(荷台部分)の製造を行う日本トレクス株式会社(愛知県豊川市)は、トラックの荷台を載せ替えできるスワップ冷凍ボデーを2種類投入した。1台で従来比2パレット増の16パレットを積めるほか、車台から切り離したボデー単体でも冷凍機を動かせる。中継輸送や荷役の分離でドライバー不足や長時間労働の緩和につなげ、定温物流の拡大需要に応える。
「ベビースターラーメン」などで知られる菓子メーカー株式会社おやつカンパニー(三重県津市、横山正志社長)は、宮城県気仙沼産のサメ肉を使った期間限定商品「素材市場サメのスナック(から揚げ味)」を開発=写真、6日から東北エリアのコンビニエンスストアで発売開始した。素材は同市の水産加工「株式会社ムラタ」(村田真社長)が供給する。水産資源の有効活用を通し持続可能な漁業を応援するプロジェクトの一環で、両社は同市内の小学校で魚食普及と水産業振興を図る出張授業も行った。
小樽市の水産加工・株式会社NSニッセイ(松田さゆり社長、電話0134・52・2022)は今年から米飯事業を新たに立ち上げた。「冷凍おこわ」など製造の地元同業・株式会社カネダ海洋食品(金田功介社長)の事業を承継、金田社長を冷凍おこわなどの製造責任者として受け入れた。両社の加工技術を融合、冷凍すしなど新規商品の展開で相乗効果を見いだし、業容の安定・拡大に臨んでいく。