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新聞記事

北海道一覧

掲載日:2023.05.15

ナマコ八尺、前方にフラップ装着で特許取得

八尺に取り付けたフラップ


 礼文島・船泊漁協でナマコけた引漁などを営む第六十五大輝丸の佐々木文雄さんは「魚介類採取装置」(八尺)で特許を取得した。八尺前方のフレームに海底方向に押し下げる力を生じさせる板(特許表現はフラップ)を取り付けることで八尺の浮き上がりを抑える仕組み。「波が高くても八尺は浮かずナマコの漁獲効率が上がった」と強調。日量の増加に伴い従来に比べノルマ消化に要する日数も短縮された。また網袋内部には滞留した石などでナマコが傷まないよう保護材(通称スレープ)を多数装着、傷や擦れを防ぎ良品出荷につなげている。


掲載日:2023.05.15

アサリ生産性向上へ、機械化と耕運の検証


 道総研釧路水産試験場はアサリ漁での作業省力化と生産性向上を支援しようと、農業用芋堀り機を改良したアサリ漁の機械化とともに土壌耕運効果の検証に2022年度から乗り出した。調査研究部管理増殖グループの深井佑多佳さんは「道内のアサリ主産地である道東で機械化を進め、高齢化で漁業者が減少しても漁業生産量を維持、向上できれば」と話す。


掲載日:2023.05.15

海藻陸上養殖に力

室内培養中の道産オゴノリ類の種苗


 道総研稚内・網走両水産試験場は、海藻類の陸上養殖技術の開発と生産モデルの構築に向けた取り組みを進めている。道産のアオサ類や寒天原藻(テングサ類やオゴノリ類)などを対象に、生産コストを低減させる手法や効率的な育成条件を検討するほか、高付加価値化を図るため有機種苗生産技術の開発にも注力。道産海藻の知名度向上と利用拡大を目指す。


掲載日:2023.05.15

椴法華のホッケ、水揚げ堅調

魚箱にきれいに並べて出荷するホッケ(5月11日、えさん漁協椴法華支所市場)


 えさん漁協椴法華地区のホッケ刺網春漁は水揚げが堅調に推移している。寿孝丸で操業する川口孝秀ほっけ刺網部会長は「まずまずの漁模様。連休明けも切れずに獲れている」と話す。一方浜値は安く、中サイズでキロ100円台に付いている。


掲載日:2023.05.15

旭川市のくまだ、新機軸を商品開発試行


 水産物卸売・水産加工を手掛ける旭川市のくまだ株式会社(熊田泰也社長、電話0166・47・1310)は、新たな商品開発に乗り出す。コロナ禍の影響で当初計画より期間を有した外食部門の新店舗出店が昨年完了し、製造部門の展開を強化。3月に液体急速凍結機も新規導入し、生食用や加熱調理済みなど従来手掛けていないカテゴリーで取引先などのニーズを踏まえて打ち出していく。


掲載日:2023.05.15

2年連続で4000トン超-日本海ニシン4月末現在-


 後志以北の日本海沿岸ニシンは、道の集計によると、4月末現在で前年同期比9%減の4592トンとなり、2年連続で4千トンを超えている。4月以降の主産地である留萌管内は10%増の1436トンと伸びている。


掲載日:2023.05.01

北海道コンブ生産低迷、打開へ浜結束


 北海道のコンブ漁は道南の養殖や道東のさお前を皮切りに始まり徐々に本格化、夏場に最盛期を迎える。生産量を示す道水産物検査協会の格付実績は昨年度、渡島と釧路、根室の主要3地区が過去最低に低迷、道内全体で1万970トンに落ち込み4年連続で最低を更新した。流氷被害や天候不順といった自然環境だけでなく着業者数の減少も減産要因の一つに挙げられ、増産対策と併せ担い手対策も喫緊の課題となっている。


掲載日:2023.05.01

函館の菅原組、創業地松前でコンブ養殖


 海洋土木が主力の株式会社菅原組(函館市、菅原修社長、電話0138・44・3710)は、創業地の松前町でコンブ養殖事業も手掛けている。新規就業者も募り昨年と今年で3人が加入。同事業を長年支えてきた先輩漁業者の指導の下、新たな担い手として人材育成に努めている。全道的にコンブ着業者数が減少し生産低迷が続く中、地域のコンブ産業を守り次世代へとつなげていく。


掲載日:2023.05.01

雑海藻駆除し漁場を維持


 コンブ漁場の維持・回復で重要な取り組みの一つが雑海藻の駆除。民間業者による機械式のほか漁業者が自ら行う駆除もあり、道内各地でさまざまな手法で実施、コンブ胞子の岩盤への着生環境を整備している。


掲載日:2023.05.01

標津 ニシン好漁

荷揚げされたニシン(4月25日、標津港)


 標津漁協のニシンが好調だ。今年は小定置網と底建網で昨年より1週間程度早い3月下旬から獲れだし、4月22日現在の漁獲量は前年同期比49%増の2647トンと伸長している。浮き沈みが大きい操業が続いているが、良型も交ざり、着業者からは「まだ漁が続くのでは」と今後の増産を期待する声も上がっている。


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