電子版 電子版サンプル

新聞記事

北海道一覧

掲載日:2025.05.05

製品高で厳しい展開-ボイル消流-


 ボイルホタテの2025年消流は、冷凍両貝仕向けに伴う浜値の高騰で製品価格が上昇する厳しい展開となった。NET800グラムの産地価格は昨年の4~5割高となる2千円台中盤。生産量は半減する見通しにある中、商社筋はじめ多くの関係者は「玉冷価格の半値でも値ごろ感にはつながりづらい」と、微妙な反応を見せている。


掲載日:2025.05.05

枝幸漁協のホタテけた引船、第三十八えさし丸竣工

試運転ではヤンマー製1002馬力搭載で安定した走りを見せた


 枝幸漁協のホタテけた引自営船「第三十八えさし丸」が竣工した。株式会社村上鉄工所のえさし丸建造は4隻目。おもてブリッジ構造で中央部の作業スペースを広く確保。船首尾にサイドスラスターを搭載し港内の航行や離着岸でコンパクトな操縦性を実現している。また、船尾には日よけを設け、乗組員の安全と居住性が向上した。4月24日に株式会社村上鉄工所で進水式を行い、安全操業を祈願。十勝港で試運転を実施した。


掲載日:2025.05.05

大津地区エゾバイ水揚げ順調


 大津漁協のエゾバイツブかご漁は、序盤から順調な水揚げが続いている。4月7日にかご入れして開始。漁獲ノルマは一日1隻500キロ、かご数は上限200個。大津地区は同23日に7~8隻が操業し、全体で3トンを水揚げした。


掲載日:2025.04.28

玉玲輸出に不透明感

ホタテの荷揚げ作業(4月22日、紋別港)。今年のオホーツク海は減産の見込み


 輸出主導で流通しているホタテ玉冷の2025年度消流は、拡大した国内外需要を背景に国内および米国の減産見通しで引き合いが強まる中、米国の相互関税によって先行き不透明な情勢となった。在庫は昨年末から払底状態が続き、消費地の製品相場はキロ5千円台と「ない物高」に拍車をかける展開。このため国内消費は落ち込み「フレークしか売れていない」(商社筋)状況で、量販店、外食産業の需要は大きく後退している。米国の関税引き上げに伴い商談が停滞し始めた今、輸出に依存せず国内で消費できる価格帯に修正したシーズン入りを期待する声は少なくない。


掲載日:2025.04.28

利尻漁協コンブ養殖の手入れ進む


 利尻漁協のコンブ養殖漁業者は、毎年春に施設の雑海藻を除去している。養殖綱に貼り付けてあるガムテープを剥ぐことで、テープに自然付着した雑海藻を除去。併せて施設の深度調整も行い、6月の収穫期に向けてコンブの生育を促す。


掲載日:2025.04.28

系統団体長続投へ、候補者4氏を決定


 任期満了に伴う道漁協系統団体の役員候補者を選考する推せん会議が21日に開かれ、団体長候補者が決まった。漁連、信漁連、共済組合・JF共済推進本部、全国漁業信用基金協会北海道支所の各団体とも現職が続投する方向で、6月12日に開かれる総会・理事会で正式決定する。


掲載日:2025.04.28

紋別毛ガニ前年比3倍高ペース

大主体にキロ7千円台と堅調な毛ガニの荷揚げ作業(4月22日、紋別港)


 紋別漁協の毛ガニ漁が序盤から順調だ。22日時点の累計水揚量は前年同期比3倍の21.7トン。組成は大主体、浜値はキロ7千円台と堅調に推移している。神敏雄船団長は「例年にないほど大が多く陸中心に獲れている」と説明。資源状況について「回復したとは言えないが、昨年がひどかっただけに好転している」と笑顔を見せる。


掲載日:2025.04.28

えりも漁協春定置スタートも本マス少なく、今後に期待


 えりも漁協の春定置は、東洋と笛舞の両地区を皮切りに始まった。2地区ともに2経営体2カ統が操業。20日に沖側で網入れし21日に初水揚げ。本マスはまだ少なく、着業者は今後に期待を寄せている。22日に水揚げした東洋地区の着業者は「全体的にハシリとしては昨年より少ない印象。昨年は序盤からニシンが入っていた。これからなんぼか入れば」と説明。「マスは1尾2キロ台が2尾」とし「あとはスケソがなんぼかあったがまだ少ないほう。昨日で350キロくらい。今日はもっと少なかった」と続ける。


掲載日:2025.04.28

軽トラックに防錆加工、漁獲物積載時にあおりを保護


 利尻漁協鴛泊地区の蠣崎大地さんは、一昨年新車で購入した軽トラックのあおりやドア下にラプターライナー加工(高耐久のウレタンコーティング)を施し、積み荷などによるさびや劣化を防いでいる。
 同加工は防錆、防水性、耐紫外線などの特徴があり塗装部分を保護。蠣崎さんは軽トラック購入時に業者に依頼してコーティング。「予算や納車時期の関係で荷台ではあおり部分だけを加工してもらったが、荷台全体に塗装している漁業者もいる。さびやすい運転席の足元を加工している人もいる」と話す。あおりは漁獲物の積み込み時に特に傷が付きやすい箇所。「まかごを擦って載せるので傷が付く。1カ所さびると、そこから徐々に広がっていく」と説明する。


掲載日:2025.04.21

豊かな海継ぐ実践、海岸清掃+藻場造成に挑戦


 斜里第一漁協所属で定置網漁を営む有限会社北洋共同漁業部(代表・伊藤正吉漁協理事)は、生業のフィールド「海」の保全活動で6年前から取り組む海岸清掃に加えて、前浜資源の生息場や産卵場、二酸化炭素を吸収・固定化するブルーカーボン生態系となるコンブ藻場の造成事業に乗り出した。ふるさと納税制度を活用し、漁業や海洋環境保全への理解・関心・参画意識醸成の願いを込めた発信と併せて支援を募る試みも開始。豊かな海を守り、次世代に引き継いでいくための実践の深化・継続を目指している。


アーカイブ
カテゴリー
RSSフィード

このページのTOPへ戻る