函館市のいかめしメーカー・(有)山徳食品(山本慎一社長、電話0138・22・8755)は、水産具材、米とも北海道産の米飯総菜を新たに打ち出した。「秋刀魚めし」「帆立めし」「鮭めし」の3品。主力原料・スルメイカの品薄高騰を受け、代替原料の商品展開で考案。各種販路に売り込んで活路を開いていく。
オホーツク海北部の本操業は4単協(宗谷、猿払村、頓別、枝幸漁協)ともシケの影響を受けず順調な水揚げを始めた。今季最高計画量を見込む猿払村は日産約400トン程度。値決めは3単協で実施されキロ120円前後でスタートしている。
えりも漁協の春定置は、トキサケが好調な滑り出しを見せている。地区差はあるものの、「例年より2週間ほど早く量がまとまっている」と同漁協。組成は小型に傾斜、単価は安値基調だ。
7日にスタートし、9カ統が操業。トキサケは20日現在で数量が前年同期比の12.2倍の11トン、金額は11.3倍の1700万円、キロ平均単価は7%安の1545円。
5月連休明けに始まった猿払村漁協の春定置はサクラマスが順調だ。例年は5月末ごろから増える特大サイズも出足から揚がっている。一方、ニシンやカスベも大量に乗網しており、単価安で選別の手間もかかるため着業者は困惑気味だ。
歯舞、落石、根室の3漁協が操業する貝殻さお前コンブ漁が6月1日に解禁する。5月17日に実施した前浜調査(友知~納沙布岬)によると全般的に着生・生育状況ともに良好。流氷被害も受けていない。着業者は「あくまでも前浜の資源状況。ただ操業日数さえ確保できれば貝殻でも良い漁ができるのでは」と期待を膨らませ、出漁に向け準備を進めている。
飲食の魚種専門店といえば、カキを提供するオイスターバーが先行、今では全国規模だ。近年では東京、大阪を中心にサバの専門店も頭角を現し、事業を成功させている。このほど東京に、ホタテ、ウニなど北海道ゆかりの商材を提供する専門店が立て続けにオープン。話題性、機能性、それに「インスタ映え」など、特に女性の心をつかむのに成功、幸先のいいスタートを切っている。
間もなく始まるコンブ漁期を前に、落石漁協長節地区の着業者3人が船外機船を新造。16日、昆布盛漁港で関係者らにお披露目した。貝殻さお前や春クキナガコンブ(バフラ)で始動する。
第三十一琉豊丸(佐藤正司船主)、第十八福吉丸(小林明彦船主)、第三十五重宝丸(木村真実船主)の3隻で、いずれもFRP製。前船の老朽化に伴い新造した。
斜里第一、ウトロ両漁協の春定置は連休明けの7日に始まり、サクラマスが出足から型が良く、水揚げも順調だ。ニシンも近年にない大量乗網。今後、昨年低調だったトキサケの伸びに期待がかかる。
水揚量が回復するオホーツク海のけた引漁本操業が北部で始まった。4月後半開始の猿払村は日産300トン台後半の水揚げ。宗谷はきょう21日から本格化し日産350トン程度を見込む。頓別は9日から、枝幸は近く開始する予定だ。