北るもい漁協(今隆組合長)が初山別支所に建設を進めていた鮮度保持施設(冷凍冷蔵施設)が竣工、3月下旬に稼働を開始した。同地区の主力魚種・ミズダコの加工事業を補完する凍結・保管能力を増強。作業効率化の最新設備も導入した。加工量の倍増に向けた体制を整備。付加価値商品の販売拡大を一層進め、漁業者の収入向上につなげていく。
JF全漁連と水産庁はこのほど、2020年度「浜の活力再生プラン」優良事例表彰を実施した。古平町・積丹町地区水産業再生委員会(積丹町分会)が水産庁長官賞を受賞、ウニの安定生産への取り組みやウニ殻を活用した循環型のコンブ増養殖、ブリのブランド化への取り組みが評価された。
3月に開始した湧別漁協のニシン漁が好調なスタートを切った。序盤はサロマ湖の氷下待網で日量1軒5トン以上の豊漁となり、中旬以降は外海の刺網で1トン超えの船も。全体水揚量は20日時点で前年同期比6倍強と大幅に伸長した。サイズは中主体。浜値はキロ100円台前半で推移したが、23日以降は200円の高値を付けている。
枝幸漁協の越冬タラバガニ漁は、数量が昨季比3.1倍の74トンと好漁だった。加えて、堅ガニの浜値は序盤のキロ平均2800~2700円が右肩上がりで上昇、好値で推移した。
函館市漁協志海苔地区で乾燥ワカメの生産が進んでいる。養殖を原料に2軒が着業。色味などに留意し、天日と乾燥機を使って仕上げる。着業する飯田勇さんは「乾燥させ過ぎもよくない。その見極めが難しいポイント」と話す。
浜中町が散布漁港内に建設を進めていたウニ種苗生産センターが完成した。年間300万粒の種苗を生産し、浜中・散布両漁協に供給する。両漁協が手掛ける養殖ウニ(エゾバフン)は東京・豊洲市場などで評価を獲得しており、自前の種苗生産体制の確立で放流数を増大。資源・生産規模の拡大を図り、漁家収入の安定を目指す。
オホーツク海沿岸の毛ガニ漁が16日の宗谷管内を皮切りに開幕した。今季は同管内の許容漁獲量が396トン増の700トンに増枠となり、供給増が見込まれる。一方、消流環境はコロナ禍の収束がまだ見えず、特に観光土産や飲食店の需要が不透明。初日は枝幸の大中がキロ6130~4589円、小が4555~3500円と昨年より安値発進。贈答用などのニーズで大中は高値圏の相場形成が続く見通しだが、昨年在庫が残った小の価格形成が焦点となる。
前浜で異常繁殖している「やせウニ」の身入り向上実証試験に挑んだ落部漁協は、配合飼料の給餌で歩留まり上昇に一定の成果を上げたことから、次年度の試験結果を踏まえ来年にも事業化の可否を判断する考えだ。駆除ウニの採取方法や配合飼料の改良など諸課題の克服で早期商品化に手応えを得ており、市場価格が高騰する水揚げ端境期の冬期出荷を目指し実証試験を継続していく。
ひやま漁協奥尻地区青年部海産部会(松前幸廣代表)は、地まきホタテ漁復活を目指している。昨年他地区から購入した稚貝5万粒を島東側の沿岸に放流。今年はその倍以上を計画する。定期的に成長・資源調査を実施するとともに八尺など漁具の調達も進め、放流後3年目での水揚げを予定している。
えさん漁協椴法華地区で、促成の間引きを利用した「おとひめこんぶ」の生産が始まっている。春の薄く軟らかい若葉を乾燥させた早煮昆布で、着業者は乾燥機の温度や風の循環に気を配りながら良質な製品に仕上げている。