【アメリカ・ニューベッドフォード=松本名司】世界有数のホタテ漁獲量を誇る北米東海岸は、全米で95%の水揚げを占める一大ホタテ生産地。主要漁業基地の一つ、マサチューセッツ州のニューベッドフォードで、確立された資源管理状況や今後の漁獲見通しを取材した。北米ホタテガイ協会のロス・パーシュ会長は、産学官が一体となった計画的な漁獲体制を強調。より厳しい漁獲制限を設けた2年間の自主規制を経て、漁獲量はことしから回復する見通しを明らかにした。
【ボストン=松本名司】北米最大の水産物展示会「シーフード・エキスポ・ノース・アメリカ」が15~17日、マサチューセッツ州都・ボストンのコンベンションセンターで開催された。併催の加工機器資材展と合わせ51カ国1203社が出展し、前回より100社以上多い過去最高出展数を記録。会場には世界各国から2万人を超える業界関係者が来場した。
【スペイン=鈴木亮平】羅臼昆布のスペインPR同行取材では、合間を縫い日本食料理店を訪問したほか、現地通訳や日本食材卸業者に話を聞き、和食普及などの観点から魚食事情に触れた。
羅臼漁協は2月2~4日の3日間、スペイン・マドリードで開かれた世界料理学会「マドリッド・フュージョン2015」に2年連続で参加、だしやうま味を前面に羅臼昆布をPRした。日本食料理店を営むスペイン人男性は「昆布は料理の味を上げてくれる最高の食材だ」と絶賛。世界各国から訪れたシェフや食品関係者から熱い視線を浴び、大きな反響を得た。
【韓国=松本名司】韓国北東部に位置する束草(ソクチョ)市。従来、夏場の観光シーズンには多くの海水浴客が集まり、浜辺では貝焼きなど新鮮な魚介類を楽しむ光景が広がる。しかし、福島原発事故の影響で水産物の消費が低迷し、客足が減少。水産業関係者は厳しい現状に向き合いながら販売拡大に臨んでいる。買受人と漁業者で組織する束草総合中央市場商人会の盧鍾八(ロ・ジョンパル)会長に最近の生産・消流動向を聞いた。
【韓国=松本名司】「スケソはない」。韓国の水産関係者は一様にこうため息をつく。福島原発事故後、日本の対韓国輸出は減少し、特に昨夏の汚染水漏出問題以降は激減。自国の水揚げも低迷、ソウルの市場関係者からは「ここ数年は産地で消費され、首都圏に入らない」との声も上がる。
【韓国=松本名司】日本の活ホタテ輸出先第一位の韓国。中国産の輸入減も絡み昨年までは増加の一途をたどった。ホタテをはじめ日本の水産物に対するイメージは「安全・安心な食材だった」と誰もが話す。しかし原発汚染水問題が起きた昨夏以降、状況は一変。国内の水産物消費は落ち込み、ことしはホタテ輸入量も減少している。韓国の首都ソウルや釜山などを訪ね、流通事情を探った。
【ミュンヘン、デュッセルドルフ=佐々木拓、鈴木亮平】ベルギーとドイツで開かれた世界最大の水産・包装機器資材展示会を視察するツアーに参加した本紙取材班は、展示会の合間を縫いレストランや売り場に足を運び、大衆魚と高級魚、人気料理、すしなど和食普及の角度からドイツの魚食事情に触れた。
【デュッセルドルフ=佐々木拓、鈴木亮平】3年に1度開かれる世界最大の国際包装産業展「インターパック2014」が8~14日、ドイツのデュッセルドルフで開かれ、60カ国2700社を超える企業が大小の自動包装ラインを展示実演。来場者は延べ16万6000人を超えた。日本からは28社が出展。中でも重量選別・異物検出の国際市場でしのぎを削る最先端技術が注目された。
【ブリュッセル=佐々木拓、鈴木亮平】世界最大規模の水産物展示会「シーフード・エキスポ・グローバル(SEG)」が6~8日、ベルギーのブリュッセル国際展示会場で開かれた。毎年開催の22回目。今回は併催の加工機器資材展(SPG)と合わせて74カ国1699社が出展し145カ国から2万5000人を超える業界関係者らが来場した。