4日に始まった標津漁協のけた引は、20日まで日産平均36トンペースの水揚げ。例年よりやや低調に推移する中、浜値はキロ平均700円台と高値基調。仕向けは活貝とみられる。
ひやま漁協熊石支所サーモン養殖部会が熊石漁港で養殖に取り組んできた「北海道二海サーモン」は、今年5月に合同会社北海道二海サーモン(高橋聖治代表)を設立。11月16~17日に八雲町熊石サーモン種苗生産施設で発眼卵から育った1尾650グラム平均の幼魚約1万6500尾を搬入し、本格事業1年目をスタートした。高橋代表は「まずは順調に育ってほしい」と強調。「将来的に一つの産業として成長し、若い世代に引き継いでいけるように取り組みたい」と力を込める。
3年ぶりに2千万尾を下回る来遊数に後退した北海道の秋サケ。道総研さけます・内水面水産試験場の解析によると、中期までの来遊実績は漁期前予測並みで、平成以降最低だった2017年並みの水準。今期は河川そ上率が低値。年齢別では4年魚が予測より上振れの一方、5年魚が下振れ。3年魚は平成以降最低の様相を呈している。
函館のスルメイカ釣漁は10月末から外来船が多数集まり津軽海峡を主漁場に操業。船間差は大きいものの良い船は発泡100箱以上を水揚げ。函館市水産物地方卸売市場では取扱数量が20トン弱に達する日もあり活気に包まれた。
南かやべ漁協の定置網漁はブリが増産している。8月末から乗網し、11月に入ってはフクラギやイナダを中心に水揚げ。漁獲量の日変動、漁場間差が大きい傾向。また、昨年に比べ水揚げが少ないものの、スルメイカも乗網している。
枝幸町の株式会社枝幸水産商会(岩谷隆行社長、札幌事務所011・596・0682)は、枝幸産マホッケの開きやフライの販売拡大に挑んでいる。枝幸港根拠に操業する漁業部門の沖底船「第八龍寶丸」で漁獲した原魚を加工。自社のECサイトや町のふるさと納税返礼品のほか、道産食品専門店、飲食店などにアプローチ。11月には長崎市の地元百貨店「長崎浜屋」開催の北海道物産展に出展し、毛ガニ・タラバ・秋サケ・ホタテなど枝幸産の他商材と合わせ九州での認知向上、拡販に取り組んだ。
水産業の発展に欠かせない漁船建造関連業界の役割が年を追うごとに高まっている。原材料費の高騰や人材確保などさまざまな課題に向き合いながら、ユーザーのニーズに応え続ける造船業、搭載機器メーカー。ここでは沿岸漁業で活躍する最新鋭の新造船や船舶業界をリードする関連企業の主力製品を紹介する。
コンブ研究者らでつくるNPO法人北海道こんぶ研究会は10日、北海道大学総合博物館で「北海道こんぶDay~こんぶを楽しむ1日~」を開催した。四ツ倉典滋同会理事長(北大教授)がコンブ生産の現状や課題について講話。子どもが楽しめるアート体験やゲーム、試食には昆布を使った焼き菓子を用意したほか、「利き出汁コンテスト」も実施、来場者の昆布に対する関心を引き出した。
砂原漁協の底建網は、10月末から秋漁主体のホッケが上向いてきた。1隻日量100キロ前後と本来の水揚げには及ばないが、着業者は皆無に近かった漁況から好転する手応えを得ており、今後の増産に期待している。
小樽市漁協の稚貝本分散は、開始から6割程度の進ちょく状況だが、8月に行った仮分散後のへい死が一部に見られ、丁寧な分散作業に注力している。サイズは小型のため選別機で落ちる下の稚貝を再度施設に戻し、最後にあらためて分散し直すことも考えながら慎重に進めている。