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新聞記事

北海道一覧

掲載日:2024.12.16

天然資源回復に向け効果検証

胞子入りセルロース溶液を平面散布する特殊器具


 国内有数のコンブ産地羅臼で天然資源回復に向けた試験的な取り組みが新たに始まった。漁協が北大北方生物圏フィールド科学センターや有限会社マリン総合(厚岸町)と連携。雑海藻(石灰藻など)駆除やセルロースを活用した胞子散布を実施したほか、年明けには種苗を付けた自然石の投入も予定。対象区におけるコンブの着生や生育状況を調査し効果を検証していく。


掲載日:2024.12.16

いぶり噴火湾加工貝前年比2%増8100トン


 いぶり噴火湾漁協の2024年度加工貝(2年貝)計画量は、前年実績比2%増の8100トンとなった。成長は昨年並みで23年度実績の微増を想定。同漁協では「このうち活貝も一定量を見込んでいる」と話す。伊達地区の「早出し」は10月29日に開始し、A貝(殻長8センチ以上)はキロ500円台で推移している。


掲載日:2024.12.09

ロシア産カニ価格上昇-カニ特集-


 カニ商材の主力となるタラバ・ズワイの消流はロシア産の相場が上昇している。タラバは韓国が活相場をつり上げ、大消費国の中国も追いすがる状況で、日本向け冷凍品の生産は消極化。極東産ズワイも中国の活需要で不足感が強く、新物相場を底上げ。日本国内の引き合いは単価の安い小型に偏っている。


掲載日:2024.12.09

花咲ガニは主産地根室が3割減


 北海道の花咲ガニ漁は、主産地・根室管内が小型組成に加え漁も振るわず昨年比3割減の水揚げに低迷した。加えて、平均単価は同2倍近くまで高騰し加工流通業者は仕入れ・販売に苦慮。一方、好調な観光産業を背景に飲食店やホテル関係の需要は堅調なほか、ふるさと納税効果などにより消費者に徐々に浸透している。


掲載日:2024.12.09

毛ガニは連年の減産で最高値


 毛ガニは北海道産が2年連続の減産となった。繰越在庫がなく、低水準の供給量に浜値は高騰。製品相場も昨年の1.5倍以上に上昇、2001年以降の今世紀最高値を形成し、荷動きが鈍化しており、消化の可否は不透明。年末需要期の消費動向が鍵を握っている。


掲載日:2024.12.09

調査研究体制の強化を


 道内のほぼ全域で発生した今年の採苗不振を受け、道ほたて漁業振興協会(髙桑康文会長)と道漁連(阿部国雄会長)は5日、道、道議会に対し調査研究体制の強化を求める要請行動を行った。髙桑会長は「次年度以降も発生する可能性があるため早急な対応を検討してほしい」と求めた。種苗生産体制の構築が課題となる中、道総研水産試験場や道の水産技術普及指導所など調査研究機関の統廃合や人員削減が進み、新たな調査に対する人員配置が困難な状況下で、▽稚貝の採苗不振の原因究明▽海洋環境の変化などを踏まえた採苗技術の高度化▽ラーバの出現状況などの調査と情報提供の充実強化-を要請した。


掲載日:2024.12.09

余市郡大謀網漁前年比2.8倍183トン

型の大きいヒラメ(12月2日、余市郡漁協市場)


 余市郡漁協の大謀網漁は、11月までの漁獲量が全体で前年比2.8倍の183トンと昨年の実績を大きく上回っている。8月から共栄丸漁業部の1軒が操業。11月末の累計で主体のブリが前年同期比2.8倍の159トン、金額が2.6倍の8666万円(税抜き)と増産増額。9月から11月の時期を中心に水揚げしたサケ(オス・メス)が6倍の8.5トン、フグが5.7倍の8.4トン、サバが2倍の2トンなど。昨年はシケなどによる網の損壊被害で水揚げできなかった時期があったものの、大幅に伸長している。


掲載日:2024.12.09

干物好評、安定供給へ

大型機(左端)の導入で干物の生産能力を増強


 札幌市の株式会社フジウロコ大橋水産(大橋誠一社長、電話011・709・1221)は、干物の生産体制を増強した。2021年3月にGSK株式会社(大阪市)の特殊冷風乾燥機を新規導入、自社商品の製造販売に乗り出し、販路やリピート注文、商品アイテムが年々拡大。10月に大型機を増設し、初年に比べて4倍の処理能力を確保した。業務筋や小売業者、通販業者など需要先への安定供給と一層の販売拡大に臨んでいく。


掲載日:2024.12.09

増毛漁協カスべ・アンコウ刺網、11月前年比5倍

良型で好漁しているアンコウ(増毛港)


 増毛漁協の刺網漁で、カスベ、アンコウが好漁している。網数の多い着業者は11月後半に両方合わせて日量約5トンの水揚げ。数量が増加しており浜値は弱含みの傾向。キロ900円台を付けていたアンコウは600円程度に下げている。


掲載日:2024.12.09

カキ試験養殖に着手-太進水産-


 羅臼漁協の太進水産株式会社(太田昌之代表)は、今年から唯一カキの試験養殖に取り組んでいる。宮城県産の稚貝と半成貝を搬入し施設に垂下。半成貝から育てたカキは順調に身が入り今夏試験販売を実施。「種ガキの方も沖に行くたび成長している」と前浜環境での養殖に手応えを感じている。


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