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新聞記事

全国一覧

掲載日:2025.01.01

ホタテは輸出主導で価格高騰


 2024年の玉冷消流は、自国生産の減少や保水加工の輸入不足に加え円安基調の為替相場を背景に米国の買い付け姿勢が強まるなど、海外輸出主導の展開となった。製品相場は米国がけん引する形で高騰。産地蔵前の3S相場はシーズン序盤でキロ3千円台に戻り、オホーツク海の操業終盤には4千円の大台超え。さらに年末は4千円台中盤に向かう強含みの状況となった。25年の米国生産も低水準予想で輸出主導型が続く見通し。国内消費の鈍化を懸念する関係者は少なくない。


掲載日:2025.01.01

現場体験の授業拡張-組合学校-


 全国漁業協同組合学校(千葉県柏市、坂本雅信校長)の入学者数が2023年度に4人、24年度には3人と2年連続で過去最低を更新した。水産分野に明るい北海道の出身者はこの2年とも2人にとどまっており、学校関係者は危機感を募らせる。一方で、カリキュラムは現場体験型の授業もここ数年で拡張し、より有用な人材の輩出を図る内容にアップデート。学校のPRにも今まで以上に力を注いでいる。


掲載日:2025.01.01

世界が認める技術、国内に“逆輸入”なるか


 日本を発祥としながらまずは海外で受け入れられ、そののち日本国内でも反響となることがある。ベトナムなど東南アジア地域で活躍するマイコック産業株式会社(石川県白山市、経塚陽一社長)が開発したエビの加工機。国内でも活躍するときをうかがっていたが、近年日本でもエビの陸上養殖が立ち上がっており、そのときが訪れる気配を感じさせる。世界で磨き鍛えられたのちに日本にやってくる、言わば“逆輸入”のようなことが、食品加工機械で起こりそうだ。


掲載日:2025.01.01

道産良品 PB拡販


 道産食品セレクトショップ「北海道四季マルシェ」やECサイトを展開するJR北海道フレッシュキヨスク株式会社(札幌市、電話011・271・3101)は、ブライべートブランド「DO3TABLE」(ドーサンテーブル)で各地の秀逸品を発掘、魅力を発信している。道産素材・道内加工を基本に独自の視点と実食で選んだ道内食品メーカーの商品の価値を、食シーンの明確化や容量など規格の磨き上げで高める。併せて共同開発商品も打ち出し、販売拡大の一翼を担っていく。


掲載日:2025.01.01

赤潮対策に新手法-水流で防除剤散布効率良く


 水産業に深刻な被害を及ぼす赤潮。その対策として、防除剤(粘土)を含む水溶液を散布して赤潮の原因となるプランクトンの除去が行われている。ただ、その散布は人手で行うことがほとんどで、効果範囲が限定的との指摘もある。総合商社イービストレード株式会社(東京都千代田区、寺井良治社長)のグループ会社・エビスマリン株式会社(長崎市、寺井良治会長)は、自社開発の水流発生装置を活用して効率的な防除剤の散布を導き出している。ダムや湖沼の水質改善で実績を積んできて、赤潮への対策の検証も始めた。グループ本体には水産事業部も立ち上げ、水産業界への提案を加速させている。


掲載日:2024.12.16

クロマグロ配分決定 沿岸に大型2990トン、小型3066トン


 水産庁は11日、水産政策審議会資源管理分科会を東京都内で開き、クロマグロ2025管理年度の漁獲可能量(TAC)について諮問し、承認された。3日に閉幕した中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)年次会合での増枠決定を受け、水産庁が国内配分案を掲示。大型魚では、沿岸漁業の都道府県で2990.7トン、大臣管理漁業で5304.8トン、小型魚では都道府県で3066.0トン、大臣管理漁業で1292.0トンとした。


掲載日:2024.12.09

ロシア産カニ価格上昇-カニ特集-


 カニ商材の主力となるタラバ・ズワイの消流はロシア産の相場が上昇している。タラバは韓国が活相場をつり上げ、大消費国の中国も追いすがる状況で、日本向け冷凍品の生産は消極化。極東産ズワイも中国の活需要で不足感が強く、新物相場を底上げ。日本国内の引き合いは単価の安い小型に偏っている。


掲載日:2024.12.09

バレンツ海産売り込み-築地蟹商-


 カニ取扱量シェア国内トップの株式会社築地蟹商(東京都中央区、中村格彰会長)は年末に向け、北極海・バレンツ海産タラバガニ、ズワイガニを徹底的に売り込む。今期の目玉商材はバレンツ海産の超特大タラバとズワイ製品。タラバは見栄えを維持しながらも量目を調整し、見た目の迫力とコストパフォーマンスで他を圧倒するセンターカット。原料サイズは1.6キロ前後の5Lのセクションを使用しているため、身入りも良く甘みが強いのも特長。


掲載日:2024.12.09

自己改革の断行-全漁連、今後5年の運動方針


 全漁連は4日、東京都千代田区の砂防会館でJF全国代表者集会を開いた。全国から漁業者が集まり、参加と利用の結集による総合事業体としての強み発揮と漁業・漁村を持続的に発展させる今後5年間の運動方針を決めた。農水省や水産庁、関連団体代表らが来賓として見守る中、実践に向けてグループ一丸となって取り組むことを内外に表明した。


掲載日:2024.12.02

地域おこし協力隊、浜の活気鼓吹


 人口減少や過疎化など複雑化する地域課題の解決に向けて地域おこし協力隊への期待が高まっている。隊員数は年々増加傾向。総務省によると、2023年度は全国で7200人、そのうち道内は1084人と都道府県別で最多。世代は20~30代が全体の67%を占める。総務省が所管し、地方自治体が都市部などから人材を受け入れる制度として移住定住を図り、個々のキャリアやアイデアなどを生かし、さまざまな分野で地域協力活動を展開。水産業の現場でも新風を吹き込んでいる。


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