アワビやナマコなどの密漁が後を絶たない。平成20年に罰則が強化され、21年からは築地など東日本の多くの消費地卸売市場で密漁物の流通を防ぐ仕組みが整ったが、根絶にはほど遠い状況だ。組織化や巧妙化に加え、大震災の影響も指摘されている。産地では一層の罰則強化、密漁防止活動に係る補助事業復活を望んでいる。
オホーツク管内のカキ水揚げシーズンが到来した。サロマ湖では10月上旬に出荷を開始した湧別、常呂漁協に加え、佐呂間漁協も中旬にスタート。小型サイズだが身入りは徐々に上向いており、11月中旬ごろから本格化。網走漁協の藻琴湖産は12月から出荷が始まる。
上磯郡漁協上磯支所の定置業者は、9月から煮干しを生産している。その歴史は100年以上と古く「今から思えば6次産業化のはしり」という着業者も。カタクチイワシが主な原料で、釜で煮る温度や乾燥が品質を左右する伝統製法。今季も注文が殺到するなど人気を集めている。
岩手県久慈市の久慈市場に水揚げするイカ釣船は17日、活じめスルメイカのテスト出荷を開始した。「イカ活チャ器」を使って沖で活じめし、発泡箱に「パウダースノー」を入れ10尾ずつ収容して高鮮度を追求、維持。漁獲量、金額が減る中、ブランド化でカバーを狙う。地元や首都圏で販売され好評を得た。
北海道内で鍋商戦が活発化している。今秋は気温の低下が早く、量販店ではここ3年の中で半月ほど前倒しでコーナーを開設。近年人気の塩味などスープの品揃えをはじめ、『ちょっとぜいたく』、健康志向などの消費者ニーズをとらえ、インストアパックで高級食材入りやコラーゲン入りなどセット物の差別化商品も展開、購買意欲の喚起を図っている。
名古屋市の大須商店街万松寺通りにある合資会社志那河屋(品川常吉社長)は、大正半ば創業の名古屋では数少ない昆布専門店。白口浜天然真昆布を原料に時間をかけて煮る自家製つくだ煮と、昭和初期から製造する酢昆布「鯱こんぶ」が看板商品だ。
一本釣ブリの船上活じめでブランド化に取り組む戸井漁協は、従来のえら切りに代わって新たに背骨切断を導入、品質向上を図った。着業者は「身はきれいな赤ピンク色を長く保つ」と自信を持つ。
岩手県大船渡市の水産加工業大手・及川冷蔵株式会社(及川勢三会長、及川廣章社長)は、直販独自企業ブランド「おいかわ」を立ち上げ、今春発売した「さんま骨抜太郎」を主体に前浜自慢の魚介類の加工品シリーズを商品展開している。丁寧な手作業による加工と徹底した衛生管理や鮮度管理、吟味した味付けなどが自慢。給食関連事業も活発に展開している。
札幌市の漬魚・味付切身メーカー、株式会社丸加水産(電話011・766・1131)は、道産素材で作る調味料の味付けで差別化を狙った漬魚の新シリーズを商品化。しょうゆ、塩麹粕、みその3種類で、それぞれ相性の良い魚種を選定。じっくり漬け込んだ芳醇な風味と併せ、「北海道」を前面に出した販売展開を提案している。
宮城県気仙沼市唐桑町の漁業者らで組織する有限責任事業組合「Fish Market(フィッシュ マーケット) 38度」(吉田勝利組合長、電話0226・31・3855)は、アナゴの地元消費拡大に向け、「あなごめし」を開発した。26日に気仙沼魚市場で開かれる「気仙沼市産業まつり」に出展し、初披露する。