増毛漁協のカレイ刺網は、マガレイが例年になく早い水揚げとなり順調なスタートを切った。2月は荒天の連続で2週間ほど休漁となったが、再開した17日は約20軒がクロガレイと合わせ約9トンの水揚げ。浜値は高値基調でマガレイ、クロガレイとも前年比約1.5倍の好値を付けている。
苫小牧漁協のホタテ漁は好調に推移している。昨年12月に始まり、10日現在の漁獲実績は数量が前年同期比40%増の254.7トン。平均単価が32%高のキロ520円に付き、金額は85%増の1億3254万円(税抜き)。
財務省の通関統計によると、2024年の食用干し昆布の輸出数量は前年比33%減の338トンと過去10年間で最も少なかった。主力の台湾が同3割減少。主に流通する釧路産ナガコンブの大減産などが影響した。
総務省の全国家計調査によると、2024年の1世帯(2人以上)当たりホタテ年間購入量は前年比6%減の353グラムとなり、4年連続で減少した。支出額は5%増の1157円、100グラム当たりの平均価格は12%高の328円に上昇し過去最高を更新している。1世帯当たりの購入量は、海外需要が強かった17年まで減少を続け、18年以降は価格修正の対応もあり増加へ転じた。20年はコロナ禍に伴い前年比3割増と伸長したが、21年以降は欧米の急速なインフレを背景に海外需要が加速。さらに中国禁輸の影響で欧米や中国に代わる第三国向けの需要が伸び価格が高騰、国内消費が減速している。
歯舞漁協所属の刺網専業船「第八十三祥宝丸」(山田勝彦船主)が竣工した。作業がしやすい幅広の甲板と安定性を兼ね備えた船型が特長。高めのブリッジに加え、窓ガラスは熱線入りで数も多く広い視界を確保、安全性も重視した。8日に関係者や地元住民が集まる歯舞漁港でその勇姿を披露した。マダラやメンメ、スケソなど各魚種を水揚げする。
2023年以降、三陸沖の海面水温が平年より約6度も高い状態にあることを東北大などによる研究グループが発表した。世界の海と比較しても最大の上昇幅で、黒潮の異常な北への張り出しが原因。三陸沖の環境を調査することで世界中の海で起こりうる環境変化を予測し、適切な対策を講じるための重要な手がかりになり得るという。
12月1日に解禁した岩手県の毛ガニ漁は、1月下旬から水揚げがまとまってきた。県内の他地域からも出荷のある宮古市魚市場では2月3日と12日に2度の1トン超え。10日にはキロ1万円の高値を付けた。解禁日から2月12日までの累計数量は前年同期比24%増の約8トン。キロ平均単価は前年並みの3794円(県水産技術センター水産情報配信システム調べ)。漁業者、仲買人とも「身入りはいい」と口をそろえ、市場関係者らは「昨年より好漁が見込めるのでは」と期待を寄せている。
「第22回シーフードショー大阪」(大日本水産会主催)が19~20日、大阪市住之江区のATCホールで開催される。出展規模は220社(307小間)で、約1万人の来場を見込んでいる。西日本最大級の水産関連イベントとして注目されており、新たな販路の獲得へ熱意あふれる商談に期待が高まる。全国40近くの都道府県から企業・団体が出展し、「EXPO大阪2025」でにぎわう関西・大阪に向けて各地の水産物をPRする。大阪会場では過去最多となる5カ国(韓国、中国、インドネシア、チリ、パプアニューギニア)の海外からの出展も見どころの一つとなる。
フクシマガリレイ株式会社は、スーパーマーケットなど小売りや物流施設など同社施工物件に関し、4月から冷媒ガス漏えいによる修理費の10年間全額保証を開始する。また、同社製造の冷凍機内蔵型製品の全機種を保証の対象とする取り組みも始める。昨年4月から一部機種で始めていたが、対象を拡大。冷媒を扱う企業として環境負荷軽減の社会課題の解決に取り組み、ユーザーとともに歩む姿勢を示す。
東京都・豊洲市場のサバ消流は宮城県産のマサバが品薄高値で販売に苦慮している。一方、ゴマサバは一般的に夏商材で季節感を訴求できないものの、三重県産などが季節外れの高脂質で客層を広げている。