市場価値が低いカナガシラの有効活用に向け、青森県野辺地町漁協で刺網漁などに着業する熊谷浩さんは、青森中央短大生とタッグを組み、フランスのスープ「ビスク」を共同開発した。14日に青森駅前で開催された音楽イベントに合わせ初めて販売。熊谷さんは「濃厚なだしが取れるカナガシラの価値を高めたい」と意気込み、商品化を目指している。
全漁連は18日、東京都で通常総会を開催し、2025年度事業報告、26年度事業計画など全議案を承認した。3年目となる第7期中期経営計画(24~28年度)に着実に取り組み、状況を注視しながら、漁業者が安心して操業できる環境づくりに努めていくことなどを共有した。海洋環境の激変を乗り越え、漁業を再生するための特別決議も承認した。
イオンリテール株式会社は7月1日から順次、土用の丑の日(26日)に向けたウナギ蒲焼き商品を展開する。昨年のシラスウナギの豊漁を受け、今年は価格を見直し、お値打ち価格で提供する。これまでは大サイズを用意して複数人でシェアして楽しむ提案をしてきたが、今年は買い求めやすさを前面に出し、「1尾を独り占めで、思いっきり食べてもらう」スタイルを打ち出す。
三和漁協城ケ島支所と産業ガス商社の株式会社巴商会は15日、神奈川県三浦市城ケ島で海水かけ流し式の陸上養殖試験場、城ケ島Labo(以下、ラボ)を開設し、見学会を開いた。冬はサーモン、夏はスギを育てる二毛作で初回は各1トンの生産を目指す。巴商会の酸素ガス技術を核とした前処理設備を備え、2年間の実証を経て段階的な事業化を計画している。
岩手県漁連(山崎義広会長)は22日、盛岡市の県水産会館で通常総会を開き、当期剰余金1485万円(前年度は当期損失金114万円)を計上する2025年度事業報告を承認した。黒字は2期ぶり。事業損失は1987万円(前年度4057万円)、経常利益は1585万円(同経常損失2156万円)。26年度は第9次中期経営計画の初年度。漁業所得向上や漁業・漁村の持続的発展などを引き続き目指す事業方針を示した。
青森県漁連(二木春美会長)は23日、青森市の県水産ビルで通常総会を開き、2025年度事業報告と26年度事業計画など議案を承認した。25年度の総取扱高は262億6844万円で、前年度から6%増加。経常利益は7480万円(前年度比70%減)で、当期剰余金として6490万円(同75%減)を計上した。スルメイカが好漁となった一方、高水温の影響を受け減産が続く陸奥湾ホタテの取扱高は2年連続で100億円を下回っており、関係者らは危機感を募らせている。
「鉄工所は漁業者が日々沖に出るための補給線」。稚内工場で漁具の修理・製作を手掛ける株式会社城南村田ホールディングス傘下の株式会社YMスチールスズキ(石狩市)。その経営理念の下、地域の水産業を支える鉄工機能の維持に向き合う最中、青沼隆宏社長は今春衝撃を覚えた。若手技術者を抱え、稼働が活発に見えた地元同業の株式会社佐藤鉄工所が破産。技術や役割に見合った適正価格の在り方など鉄工、水産両業界が共存共栄を図っていく構造再構築の重要性をあらためて感じている。
札幌市中央卸売市場の水産物荷受・カネシメ髙橋水産株式会社(髙橋清一郎社長)は、道内産地と共同で前浜産素材を活用したオリジナル商品の開発に乗り出している。社内に商品開発チームを立ち上げて実施。第1弾は石狩湾漁協と連携し、生鮮出荷の規格外を有効活用するワタリガニのパエリアなど電子レンジ加熱調理品。今後も商品開発を進めて「MAEHAMA MAISON」と銘打ったシリーズ展開を目指す。
道総研さけます・内水面水産試験場は24日、今年の北海道の秋サケ来遊予測値を昨年実績比46.9%減の364万4700尾と発表した。予測通りの場合、4年連続の大幅減、2年連続の1千万尾割れとなり、増殖事業の効果が現れた以前に逆戻りする危機的状況。近年の小型傾向から沿岸漁獲量は1万トン割れが想定される。(詳報は6月29日付)
斜里第一漁協所属の定置業者・有限会社北洋共同漁業部(代表・伊藤正吉漁協理事)は今年からコンブ養殖の事業化に挑戦している。主力・サケマスの資源動向を見据え、新たな漁業資源・経営基盤の確立とともに、魚の産卵場やすみか、放流稚魚の隠れ場となる藻場の回復・造成を目指すプロジェクト。初年の実証試験はヨコエビの食害や波浪によるコンブの流出などが生じ、商業利用まで完全に育成できなかったが、要因を分析、改善策を見いだし、次年に臨んでいく。