宮城県南三陸町は1月下旬、志津川漁港で水産物地方卸売市場の建設に着手した。東日本大震災の津波で被災した市場の跡地に、来年3月までに高度衛生管理型の荷捌棟などを整備する。
小樽市の株式会社カネダ海洋食品(金田功介社長、電話0134・25・5010)は、小樽港水揚げの魚介類を使った「おこわ」の商品展開に取り組んでいる。昨夏には小樽産ニシンで、ベニズワイを使った「かにおこわ」に次ぐ「にしんおこわ」を開発した。今後も商品の種類を増やし、「小樽産おこわ」のシリーズ化も視野に入れている。
カキの需要期を迎え、サロマ湖の出荷作業が追い込みの時期に入った。今季の成育は各浜とも順調で身入りは良好だが、出荷量は昨季と比べ少ない。着業者の減少と昨春のシケによる脱落に加え、結氷の大幅な遅れも少なからず影響している。減産から浜値はシーズンを通して高値傾向だ。
宮城県石巻市の飯野川地区が発信源の「サバだしラーメン」が人気だ。石巻専修大学を中心に地元の水産加工業者や飲食店などが連携して開発した逸品。生麺タイプは発売から好評で、目標の4倍を売り上げている。また、大手食品メーカー・東洋水産が昨年12月にカップ麺を全国発売し、初年度100万食を目標に掲げている。
小樽市の株式会社小樽海洋水産(松田亙社長、電話0134・33・6323) はことしから自社製の魚醤油で漬け込んだ切り身を商品展開していく。主力事業のギフト商品の拡充、差別化と併せて魚醤油の利用拡大につなげていく。
鮮度抜群で豊かなこくと風味が楽しめる「お刺身用イカ腑」
青森県八戸市の有限会社マルキョウスマイルフーズ(鎌田尚社長、電話0178・32・3135)は主力のイカ加工で、「お刺身用イカ腑(ふ)」や「いかのゴロ焼き」など鮮度抜群のイカわた関連商品を展開している。
「煙にまかれて」という斬新なネーミングの薫製オイル漬け
広島市の有限会社マリンスター(濱本郁子社長、電話082・277・7878)は平成18年の創業以来、瀬戸内海産アナゴの加工販売に力を入れている。かば焼き、つくだ煮、薫製オイル漬けなど家庭の食卓に上る即食商品を中心に、素材から製法、パッケージデザインまで商品力を追求。消費の裾野拡大に挑んでいる。
日本海沿岸のニシン刺網漁が10日解禁した。漁期前調査で漁獲対象となる4年魚以上の資源量が前年比4~6割減と示された中、小樽市漁協は初日からトン単位の水揚げ。石狩湾漁協も14日に3地区(厚田、浜益、石狩)で2トンと好発進。昨年は1月下旬まで漁が見えなかったが、ことしは例年通りに群れが石狩湾内に入り、序盤の水揚げが注目される。
福島第1原発の汚染水問題を受けて日本産水産物の輸入を規制している韓国の専門家委員会が13日来日し、16日までの4日間、北海道、青森県、岩手県の卸売市場などの現地調査を行った。輸入規制解除、生鮮スケソなどの輸出回復に向け、北海道の水産関係者は、放射性物質の検査徹底など安全性をアピールした。
水産庁は15日、平成27年漁期のスケソ漁獲可能量(TAC)設定に関する意見交換会を札幌市で開き、今季当初比400トン増の25万7400トンとするTAC案を示した。海域別には、日本海北部が4割減、太平洋が6千トン増、オホーツク海南部、根室海峡が同量。