ひだか漁協(石井善広組合長)が春立漁港に建設を進めてきた「春立荷捌所」が完成、1月31日に供用を開始した。屋根付き岸壁と一体型で機能性や衛生面を向上。シャーベット海水氷の製氷機や活魚水槽も新たに備え、船上活じめでブランド化に取り組むブリなどの鮮度保持やマツカワなど活魚の蓄養能力を強化、販売拡大に取り組んでいく。
三陸のイサダ(ツノナシオキアミ)漁は宮城、岩手両県とも22日解禁となる。例年より大幅に早まりハシリの漁模様が焦点となるほか、昨シーズンの価格高騰でスタート値も注目される。漁獲枠は両県各1万5000トンで昨シーズンと同じ。
海と森企画株式会社(気仙沼市)は冷凍食品「LCMシリーズ」4品を開発、1月から販売を開始した。気仙沼ブランドのメカジキを圧力パックを使って調理。従来品と差別化し、シェフの本格的レシピを電子レンジのみで楽しめることを訴求している。
釧路市漁協の刺網は、サメガレイが低調な水揚げで推移している。「毎年寒い時期はカレイが動かない。例年3月ごろから獲れる」と着業する株式会社大万漁業の御厩敷荘三代表。「漁は始まったばかり。まだまだこれから」と今後の上向きに期待している。
長万部町の有限会社ヤマタ菊田水産(菊田稔社長、電話01377・2・3624)は、コロッケ、煮物、海鮮おこわなど農産素材を組み合わせた水産総菜の製造販売にも力を入れている。カタログ通販、テレビショッピングなどの販路で消費者のニーズに対応。水産物全般の原魚不足・価格高騰の影響軽減も見据え、需要確保に動いている。
2月末から始まる噴火湾の耳づり作業に黄信号がともっている。湾一帯で稚貝の成育が思わしくない。地域差はあるものの健全な稚貝が少なく、大半が一昨年同様深刻な状況にあるようだ。
昆布森漁協青年部(能登崇部長)はトロロコンブの試験養殖に取り組んでいる。毎年11月に種付けし翌年7月に若いコンブを収穫。女性部が加工している。今後は乾燥製品(駄コンブ)の生産も視野に養殖技術の確立を目指す。
日本海沿岸ニシンは1月下旬に盛漁期入りした。今季は近年では珍しく、同10日の解禁から水揚げが好調で、道が集計した20日現在の水揚数量は前年同期比77倍の462トン。沿岸の水温が例年より高く、群れが岸に寄りやすい環境となり、後志・石狩両管内とも水揚げがまとまっている。(7・12面に関連記事)
落石漁協のスケソ刺網は年明け後低調に推移している。小川芳宏沿岸刺網部会長は「年々1月が獲れず2、3月がピークになっている」と来遊時期の遅れも指摘する。