宮城県のカキむき身出荷が9月29日、始まった。10月1日まで3日間の合計は40.4トン、10キロ平均単価3万1193円。昨年同期比はそれぞれ81%、138%となる。県漁協は今季、昨年並みの1800トンの出荷を見込む。石巻エリアの県漁協3支所がASC国際認証を取得し、価格や需要などの動向に注目が集まる。
岩手県の秋サケは北から水揚げが上向いている。台風24号が過ぎた2日、久慈市場では今季初めて1万尾を超え、宮古市場では3000尾に近づいた。平均体重が2.6キロほどと例年より小型だが、徐々にサイズアップしているという。単価は昨年を2割ほど下回るものの、高水準を維持。
羅臼天然コンブの値決めが2日に妥結した。元揃走1等は10キロ4万8200円、同2等は4万3800円で昨年同値。同3等以下は2.1~3.3%の上方修正。上場数量は16%減の46トン46トンで3、4等が主体となった。
9月前半低調に推移した道東沖のサンマ漁は同月後半に入って回復、1000トン台中心の日量が続いた。道東4港(花咲、浜中、厚岸、釧路)で多い日は1870トンを水揚げ。漁業情報サービスセンター道東出張所のまとめによると、9月20日現在の4港累計数量は前年同期比60%増の1万9308トン(延べ隻数15%減754隻)。1隻当たりで同88%増25.6トン。魚体は序盤に比べて小型に傾斜。浜値は弱含み。
昆布森漁協の成コンブ漁が終盤に入った。今季はナガの繁茂状況が良く、9月下旬現在でも多くの船がカギ採りで水揚げ。一方でねじり採りのアツバは「若い」との声が多い。
日本海のかご養殖で成貝のへい死が数年続いている。寿都町漁協では今年も多発しており、水揚量は昨年に続き50~60トンと低水準の見通し。小樽市漁協や留萌管内でも増加傾向にあり着業者は頭を抱えている。
宮城県北部海域の秋サケ刺網漁が9月25日、始まった。南三陸町市場では初日に約9トンが水揚げされ、昨年を大きく上回る好調な滑り出しを見せた。一方でメスの割合が2割と非常に低く、今後の比率に注目が集まる。
北海道の秋サケ定置は昭和50年代後半の水準に落ちた昨年同様、9月漁は3万トン割れとなった。今季は4年魚が7割と極端に傾斜する予想で、10月に盛り返す余地も残っている。台風24号の進路次第で足踏みも懸念されるが、秋サケの生産・消流は佳境を迎える。
東京都中央卸売市場の豊洲市場が10月11日開業する。長い歴史と伝統、豊富な品ぞろえや目利きの力、活気と賑わいなどさまざまな魅力を備えた「築地ブランド」を継承。同時に、老朽化・狭あい化といった課題を克服し、高度な衛生管理を実現する最新鋭の市場として出発する。時代の変化に対応できる日本の中核市場として、地域に賑わいをもたらし、世界も見据えた食文化の新たな発信拠点として動き始める。
道機船連(山田邦雄会長)は、近年北海道で水揚げが増えているブリを使った学校給食向け製品2品を開発、2学期から道内の学校給食に採用された。このほど第一製造ロットの出荷を完了。現在、学校給食には年間90万食を供給しており、新規採用の2品で10万食を上積み、100万食の供給を目指す。