ベンチャー企業の取り組みを事業化へと導く「新産業共創スタジオ」はこのほど、東京都内で陸上養殖をテーマにしたイベントを開いた。高付加価値化したサクラマスを効率よく作り出す研究を進めて、海外への販路開拓を目指している。同イベントでは現在の生産段階の説明と来場者への協力を呼び掛けた。
JF全漁連は2月28日、全国の浜と消費者を直接結ぶ電子商取引(EC)サイト「JFおさかなマルシェ ギョギョいち」を開設した。生産者から消費者に旬の魚や加工品を提供するほか、浜のリアルな情報を伝える。バリューチェーン改善促進事業の一環として取り組み、魚食の普及拡大や漁業者の所得向上を目指す。
白老町のたらこメーカー・株式会社スイコウ(山村実社長、電話0144・87・6565)は、前浜産ババガレイの神経じめ出荷を手掛けている。山村社長自らが率先して実施。東京・豊洲市場や札幌市場などに送り、鮮度持ちの良さで高評価を獲得。白老産の存在感を高めている。
ひだか漁協(石井善広組合長)は今季、定置網で獲れるブリのブランド戦略を強化する。船上で活じめ機を使用した血抜き処理、魚体温度の測定や脂肪率の計測・表示など鮮度・品質管理体制を追求し、地元・道内のほか、東京・豊洲市場など本州にも流通量が増加。さらに高脂肪率の大型サイズを厳選、トレーサビリティーを導入した「新ブランド」を打ち出し差別化。前浜産ブリの魚価安定を目指す。
第65回全国水産加工たべもの展(同運営委員会主催)がこのほど開かれ、加工昆布部門は303品が出品、大賞にあたる農林水産大臣賞に株式会社松前屋(大阪市、松村茂社長)の「焼き昆布 パリポ」が選ばれた。昆布をかつおや椎茸のだしで味付け、ぱりっと香ばしく焼き上げたもので、つまみやお茶請けにお薦めだ。
オホーツク海の漁場造成は、沿岸一帯に接岸した流氷の影響で開始が遅れている。2日に予定していた紋別漁協はじめ7日予定の枝幸、雄武漁協もずれ込んだ。15日までに8単協の操業が予定されているが、流氷の動きを見て順次開始となる。本操業を含む今年の計画量は前年実績比2%減の31万1800トン、このうち漁場造成は1万6000トン以上の水揚げとなる見通し。
網走湖で獲れるヤマトシジミの減少に歯止めをかけようと、網走市や東京農大、西網走漁協などで組織する「網走湖ヤマトシジミ資源対策検討会」(座長・園田武東京農大助教)は今年、人工採苗に挑戦する。7月に種苗を採捕後、水槽で育成し殻長1ミリに成長させ放流。4月に先進地を視察し具体的な試験内容を固める計画だ。
2011年3月11日の東日本大震災から間もなく9年。宮城県東松島市の東名漁港を拠点にカキ養殖に励む木村幸喜さん(31)は復興への支援に感謝を伝えようと、生産意欲を新たにしている。「おいしいカキを届けるのが何よりのお返しになる。全国の人に鳴瀬のカキを食べてもらいたい」。苦難の復興期を地区全体で乗り越えた今、「これからは若手が先頭に立って引っ張る番」と気を吐く。
岩手、宮城両県のイサダ(ツノナシオキアミ)漁が解禁され、岩手県の大船渡市魚市場に4日、今季の初水揚げがあった。制限いっぱいの275箱(1箱約30キロ)に達した船は1隻のみで、水揚量は昨季初日より92トン少ない103トン。海水温が高く、漁場形成が遅れているためとみられる。価格は1キロ67円~55円50銭で昨季初日を2円ほど上回った。
札幌市のノフレ食品株式会社(信太孝一社長、電話011・200・0822)は一昨年7月の設立以来、新たなライフスタイル・価値観を捉えた商品開発を進めている。水産品では現在、北海道産素材を前面に、魚総菜とサバ缶の2つのカテゴリーを商品展開。コンセプトやパッケージデザインも追求し、差別化販売に臨んでいる。