道経済部は23日、新型コロナウイルス感染症の影響で緊急的に人材を必要としている企業などの求人情報を提供する「北海道短期おしごと情報サイト」を開設。活用を呼び掛けている。問い合わせ先は道経済部産業人材課人材確保支援係(電話011・251・3896)。また、札幌商工会議所も21日にホームページ内に同様のサイト「新型コロナ雇用対策掲示版 ジョブボード北海道」を開設。掲載無料。情報の掲載を希望する道内企業や農漁業者らを募っている。問い合わせ先は札幌商工会議所人材確保・活用課(電話011・231・1772)。
日本海沿岸のニシン刺網は道水産林務部の集計(速報)によると、10日現在で前年同期比58%増の2670トンに達し、1996年に種苗放流事業を開始以降最多だった2018年(2596トン)を上回った。
オホーツク管内北部3単協(雄武・沙留・紋別漁協)の毛ガニ漁は、資源量低下を背景に過去最低水準の薄漁に陥り苦戦している。価格も高値圏ながら、昨年に比べてやや弱含みで展開している。
総菜メーカー、(株)ヤマザキ(静岡県)のグループ会社で昆布の1次加工を行う(株)北海シーウィード(福島町)は、3月下旬に今季の操業をスタートさせた。福島吉岡漁協の促成養殖の間引きコンブなどを仕入れ乾燥・刻み加工。3年目の今年は、7月20日までで昨年実績の約1.8倍となる生原料500トンの加工を見込む。
道北日本海の留萌管内4単協(増毛・新星マリン・北るもい・遠別漁協)は、4月24日時点で7割の稚貝出荷が終了した。規定殻長は20日から3.5センチに上がり、1かご(20キロ)当たりの平均粒数は軒並み1800粒前後と成長が進んでいる。
羅臼漁協のバフンウニたも採漁で今季、新たに7人が着業し、合計73人に増えた。同漁協によると、新規着業者を募ったのは16年ぶり。「高齢のため引退した漁家が多くなったことに加え、組合員の所得向上を目的に募集した」と話す。
沖縄県国頭村の国頭漁協は、商社や輸入業者、製氷会社など異業種連携による、定置網で水揚げした地場魚のシンガポールへの輸出に力を入れている。船上処理にシャーベットアイス(設備は高砂熱学工業(株)製)による急速冷却を利用した鮮魚出荷で、鮮度を維持したままの輸送が可能となった。それまで地元の沖縄本島でも評価が認められなかった魚の付加価値向上に成功。国頭産の海外展開拡大を目指している。
道総研釧路水試は今年度から棒受網漁やたも採り漁で漁獲されるマイワシの消流拡大に向け、漁獲から消費地までの高鮮度保持技術の開発に取り組む。鮮度保持のアイテムの一つにシャーベット氷の活用も検証。釧路市の水産加工機械メーカー・(株)ニッコーが開発した循環式シルクアイスシステム「海氷」を新規導入し、研究体制を整えた。
改正フロン排出抑制法(フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律)が4月1日に施行され、業務用のエアコン・冷凍冷蔵機器(第一種特定製品)の廃棄時のフロン回収対策が強化された。違反に対する直罰化やフロンの回収を確認する仕組みの導入などが柱。
宮城県石巻市雄勝町水浜の(株)海遊(伊藤浩光社長、電話0225・25・6851)は、地域福祉の向上に貢献しようと障害者の雇用を始めた。人手不足に悩む現場と、働く意欲のある障害者を結び付ける県の「みやぎの水福連携推進事業」を活用。伊藤社長は「この地域は働き口が少なく、障害者の就労は難しい。最初は地域貢献への思いのみだったが、まじめで仕事もしっかりできる。間違いなく貴重な戦力」と信頼を寄せる。