サーモンを中心に北海道でも事業化を目指した実証試験の取り組みが広がっている魚類養殖。採算性の確保には経費の6割以上を占める餌料代の低コスト化が必須。主要原料・魚粉の価格上昇などを踏まえ、道総研は低魚粉餌料の開発に取り組んで、代替品にでんぷん加工、ホタテ加工、サケ薫製加工時に生じる副産物の有効性を確認。複合的に原料に活用する資源循環型餌料への展開を見いだした。
舶用エンジンの販売、据付・修理・保守などのサービス事業を展開するセイカダイヤエンジン株式会社(東京都、柴﨑亨社長)は、新松浦漁協(長崎県松浦市、渡邉勝美組合長)との協働で藻場造成に取り組む協議会を設立する覚書をこのほど締結した。持続可能な漁業と地域活性化への貢献、海の温暖化や磯焼け対策に加え、脱炭素化社会に向けた新たな挑戦としてブルーカーボンの創出を目指す。
いぶり噴火湾漁協のタコ箱は、薄漁となった昨年の水揚量を上回り回復傾向にある。8月末で2倍強に伸長。同漁協では「例年ほどではないが戻ってきた印象」と説明する。一方、9月の水揚げは振るわず「高水温の影響なのか切れた感じ」と着業者。冬場に向け挽回を期待する。浜値はキロ千円台と堅調だ。
北海道の秋サケ定置は盛漁期を迎え、海面水温が20度を超える序盤の異常高水温から20度を切って大所の斜網地区などオホーツク海主体に上向き、日曜休漁明けの2日には3千トン台を記録するなどペースが上がってきた。ただ、依然平年より高水温の環境下、10月第1週は日本海が昨年同時期ほどの勢いはなく、えりも以西は不調から脱せず、全体的には昨年割れの展開。低気圧通過後の今週の漁況が注目されている。
釧路管内5単協の成コンブ漁は、9月の採取日数が昨年同月比11日減の37日にとどまった。序盤の7月に順調な操業が続いたことで9月末までの累計では昨年同期比18日増の109日となった。釧路市東部漁協が9月末で漁を終え、ほか4漁協も終盤に入っている。
オホーツク海沿岸の9月末水揚量は漁場造成含め前年同期比1%増26万6745トンとなった。計画達成率は87%。南部中心に8単協が昨年の水揚げを上回っている。常呂の3万6930トンを筆頭に宗谷、猿払村、紋別の4単協が3万トン超え。歩留まりの低下と4S、5Sの小型が増えたことから、浜値はキロ200円を切り100円台後半に下方修正されている。
散布漁協のマダラ刺網が始まった。初水揚げの4日は船間差が大きく、混獲のサバが大量に掛かった船もあった。一方、浜値は1箱4尾入れでキロ600円と上々の出足。近年は好漁に恵まれており、着業者は今後の盛漁に期待を寄せている。
新たな輸出先の開拓や内販拡大など水産流通は転換期に入った。東京電力福島第一原発のALPS処理水の海洋放出に伴う中国の日本産水産物の禁輸措置がホタテをはじめ輸出商材に大打撃を与えている。一方で国内では官民で消費を促す販促や料理メニューの開発などの動きが活発化している。消費動向は今のところ魚食の敬遠など目立った変化はみられないが、廃炉完了まで処理水放出は30年以上続く。関係者は即効力に加え、長期的視点に立った消流戦略の重要性を指摘している。
東京都の豊洲市場で岩手県久慈市産のボイルマダコが人気だ。仲卸業者は「輸入のアフリカダコより香りが高い」とし「顧客にはその香りを感じやすい食べ方を勧めている。刺身ならしょうゆよりも塩で食べるのを紹介する」と強調。一方で「近年は製造する荷主が減っている」と加工技術の継承に不安を抱く。卸値はキロ2800円で安定。「アフリカダコは値上げ傾向で、東北産は安くておいしい。黙っていても売れる。当社は鮮魚店の顧客が多いが、今回は飲食店からの注文が目立った」。一方で「売れる商材だからこそ安定供給が望まれている。煮だこの生産者はどんどん減っている」と危惧する。
国内有数の港町・宮城県気仙沼市の食の魅力をアピールする第27回「三陸気仙沼の求評見本市」が9月27日、気仙沼中央公民館で開かれた。水産加工業を中心に市内20社が出展。販路拡大を図ろうと、全国から訪れたバイヤーら約400人に自慢の商品を売り込んだ。