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新聞記事

2022年9月の記事一覧

掲載日:2022.09.26

網走市長や漁協組合長ら重油漏れ問題で知事要請


 網走湖に近接する網走観光ホテルの重油漏れ問題で、市や地元漁協などで組織する「網走呼人地区油漏れに関する対策協議会」は20日、鈴木直道知事に、ホテル運営会社に対する指導強化を求める要請活動を実施した。重油漏れによる甚大な漁業被害が憂慮される中、汚染土壌の全量撤去に向け水質汚濁防止法を根拠とする行政代執行など、一歩踏み込んだ法的対応の必要性を訴えた。
 鈴木知事宛の要請書によると、運営会社のブリーズベイホテル株式会社(横浜市)は2022年3月23日に8千リットルの重油漏洩が発覚して以降、オホーツク総合振興局が水質汚濁防止法による行政指導を実施するものの、漏洩重油の現状把握や地下水のモニタリングが不十分な状況が続く。汚染土壌撤去の具体的対策が何ら提示されていない。


掲載日:2022.09.26

東北3県秋サケ漁低調スタート


 青森、岩手、宮城3県の秋サケ漁は今季も低調な出足となった。各県のまとめによると、10日時点の沿岸漁獲尾数は青森145尾(前年同期比61%減)、岩手552尾(同69%減)、宮城17尾(同37%減)。不漁の要因は地球温暖化とされ、即効性のある対策が見当たらない中、先行きへの見方も極めて厳しい。


掲載日:2022.09.26

宮城県、藻場再生に注力


 海中の藻場が消失し漁獲減少の要因となる磯焼けを解消しようと、宮城県は対策に乗り出した。石巻市表浜で今夏、アミノ酸を混ぜ込んだコンクリートプレートなど3種類の藻類着底基質を敷設。他6浜でもハード整備の開始に向けて調整中で、新技術を駆使しながら藻場再生を図り、漁業者の収入確保につなげる。


掲載日:2022.09.19

6次化 ECで拡販着々

昨年建設した加工場


 岩内郡漁協所属で秋サケ定置網漁や底建網漁を手掛けるカネヤマ石橋(石橋海代表)が取り組む6次産業化は、提携先の株式会社GHIBLI(坪内知佳社長)との協業を通じ事業規模を拡大している。海(ひろし)代表の妻・亜希子さんが中心となり、前浜のホソメコンブを使った昆布粉やソイのみそ漬けなどを同社が今春開設したEC(電子商取引)サイトで販売。年齢や性別を問わず全国各地の購入者から幅広い支持を獲得している。


掲載日:2022.09.19

古宇郡漁協神恵内・山森漁業部、「塩水ウニ」手応え

今夏販売した塩水ウニ


 古宇郡漁協神恵内地区の山森漁業部は2月下旬に加工品などを販売するオンラインショップを開設して約半年が経過した。夏の主力商品・ウニの塩水パックは数十件の予約注文が舞い込み、売り上げは堅調。販売面を担う山森美紀さんは「SNSでの宣伝力を向上させれば、もっと注文数が多かったはず」と話し、向上心は尽きない。


掲載日:2022.09.19

留萌管内韓国向け活貝過去最高量

活魚車に投入する活貝。今年は生存率が高く、引き合いも強まった


 留萌管内の韓国向け活貝輸出が堅調だ。4~8月の出荷量は4単協(遠別・北るもい・新星マリン・増毛漁協)合わせ前年同期比4割増の約4千トン。浜値はキロ300円台前半だった昨年の2倍に高騰した。生存率が良く輸出業者の引き合いが強まり、序盤から高値のまま終盤を迎えている。


掲載日:2022.09.19

えりも漁協採りコンブ採取日数伸び悩み

台風明けの出漁で採取したコンブ(9月9日、旭地区)


 えりも漁協の採りコンブは9月15日現在で4地区が切り上げ、全地区延べ出漁日数は136日(525時間)と昨年を下回るペースで推移している。天候不順などにより8月の採取が36日と伸び悩んだ。地区別では資源状況含め下側が振るわない。また全般的に水コンブが繁茂しており「その影響で成コンブの実入りが悪い」と指摘する声もある。


掲載日:2022.09.19

電気刺激による船上活じめで出荷強化

両端に電極を設置(使用時はマット下)し、通電する処理台


 大樹漁協の大樹さけ定置共同経営体は今期、秋サケの船上活じめ出荷を強化している。5カ統のうち、春網にも着業する2カ統(2号・4号)が導入した電気刺激による「魚介類鎮静化システム」を活用し実施。サケが暴れない状態で活じめができ、作業の効率化に加え、サケにストレスを与えない処理方法で品質向上も考慮。全量活じめに取り組んでいる。


掲載日:2022.09.19

第八十八瑞雲丸の川上亮二さん、キチジ良型好値

キンキンの選別(9月9日、えりも漁協市場)


 えりも漁協で刺網を営む第八十八瑞雲丸はキンキン(キチジ)も水揚げしている。漁は夏場に上向き、型も良く好値を付けている。川上亮二さんは「併行して漁獲するサメガレイも含め昨年より値段が良い」と笑顔を見せる。ババガレイが切れた後キンキン狙いに切り替え1月後半に開始。春は低調な漁模様だったが、7月に入って上向き基調に転じた。「5~6月は70~80キロなど100キロに満たない水揚げだったが7月は100キロ以上に増えた。数日前は網3本で200キロを揚げた。サイズは中と大が主体」と説明。「キンキンは200キロ獲れれば大漁。100キロで採算が合う」と示す。


掲載日:2022.09.19

西網走漁協シジミ種苗生産、水槽増やし採苗拡大へ

建て替えた種苗生産施設の外観


 網走湖でヤマトシジミの種苗生産に取り組む西網走漁協は、蓄養する水槽を7基から18基に増やし生産・放流数の拡大を目指す。呼人漁港の別区画に専用施設を新設し、今年の種苗生産から使用開始。確保した種苗は計画を下回ったものの、来年以降の生産拡大に期待を寄せている。


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