昆布森漁協仙鳳趾地区のホッカイシマエビかご漁は、漁期終盤となる9月下旬のシケ後に水揚げが上向いた。村井重部会長は「波がうねることでエビが移動、かごへの入りがよくなる」と説明。1日の生産が100~200パックと伸長した着業者もいる。
道東沖のマイワシ試験操業は、道水産林務部の集計によると、9月23日現在で6月16日操業開始の10トン以上20トン未満船が1803トンを水揚げ。根室管内が1099トンと約6割を占めている。8月1日操業開始の20トン以上100トン未満船が1696トン。キロ平均単価は10~20トンが41円、20~100トンが43円だった。
宮城県で秋サケの刺網漁が始まり、南三陸町の町地方卸売市場に9月28日、初水揚げがあった。志津川湾沖などで操業した17隻が接岸。水揚量は616キロで、昨年の4割以下にとどまった。10月下旬にかけて最盛期を迎えるが、来遊予測も低調で厳しい状況が続きそうだ。
技術開発の向上と漁業者の担い手不足や漁船老朽化を背景に、近代化、省力化が加速している漁船建造と搭載機の業界。水揚げを左右する漁船性能は大きな進化を遂げている。漁業現場で活躍する最新鋭の新造船とともに業界をリードする関連企業の主力製品を紹介する。
千葉県木更津市の(株)木更津魚市場(荒井弘導社長、電話0438・25・3131)は地域住民の食生活の要となる卸売業のほか、近年は加工品の開発、販売にも力を入れている。3年前から始めた手作りつくだ煮では、地元産のホンビノスガイが看板商品に成長。このほどGSK(株)(大阪市、小屋敷一雄社長、電話06・4302・3470)の特殊冷風乾燥機を導入して干物製造も構想中。手作り品の幅を充実させようと動き出している。
いぶり噴火湾漁協有珠支所の刺網で、イシガレイが例年より早く掛かり始めた。マガレイは日量150キロと好漁する着業者も。コロナ禍でカレイ類は全般に安値基調となったが、イシガレイ、マガレイとも例年並みの価格に戻っており、着業者は今後の好漁を期待している。