生ウニの加工販売などを手掛ける(株)マルシチ水産(宮城県南三陸町歌津、髙橋七男社長、電話0226・36・2118)の工場長、髙橋栄樹(ひでき)さんは、磯焼け対策で駆除されたウニ(ムラサキウニ)の陸上畜養実験に取り組んでいる。磯焼け域のウニは身入りが乏しく、売り物にもならないが、配合飼料を使った畜養技術を確立し食材として販売できるめどを付けた。髙橋さんは「豊かな海を残したい。藻場を再生し、質の良い天然物を取り戻すきっかけ作りになれば」と気を吐く。
宗谷漁協のミズダコ漁は、昨年と比べ低調な水揚げ。多い船は日量200~300キロとなるが、「昨年は500キロ前後揚げていた」と話す着業者には物足りない漁模様。浜値は消費低迷のあおりで安値に傾斜し、前年同期比2割安のキロ400円台と低迷している。