青森県日本海のヤリイカ漁は、小泊、下前両漁協の棒受網が例年より早めに活発化し好漁、値も堅調だ。小泊では3月27日、北前で大漁となり1300箱(1箱3キロ)を超えた。鰺ケ沢、深浦方面の底建網は最終盤、鰺ケ沢が好調を持続。
大日本水産会と海洋水産システム協会は3月23日、東京・赤坂の石垣記念ホールで漁船漁業の構造改革を目的とした「漁船競争力強化プロジェクト・シンポジウム」を開いた。水産、造船業界から約130人が出席。両業界の連携による生産性、競争力の強化について考えた。
大樹漁協のツブかご漁が終盤に入った。今シーズンはシケ早く満足な操業日数を稼げていないものの「灯台ツブの資源が徐々に上向いている」と佐藤孝重ツブ籠部会長(同漁協理事)。また漁獲減をもたらすシオムシも少ないという。
北海道、東北などで定評がある有限会社アイランド(青森県つがる市、高橋聖志社長、電話0173・42・3667)の防錆加工トラックに乗る宗谷漁協の寒川井勇三さんは「抜群の防錆効果」と太鼓判を押す。8年前に施工、海水でぬれた漁具やコンブなどの輸送で常用し「ほとんど洗車していないがさびはない」。費用対効果の大きさを確信し、7月末に導入する2台目のトラックにも施工する。
道は1日付で人事異動を発令した。水産林務部の部次長級では、山口修司水産局長が胆振総合振興局長に昇任し、後任に遠藤俊充総務課企画調整担当課長が昇任。山本和人水産基盤整備担当局長が道総研函館水産試験場長に転出し、後任に生田泰水産経営課水産食品担当課長が昇任。退職した津坂透技監の後任に金崎伸幸日高振興局副局長が就任した。
オホーツク海沿岸の毛ガニ漁は、15日解禁の宗谷管内を皮切りに開幕し、枝幸、雄武などで主体の大中がキロ4000円超で滑り出した。全道的に資源量が低下し、漁獲許容量が大幅に削減された品薄の環境下、高騰した昨年より500円以上の高値に付き、札幌市場など消費地では消流停滞の警戒感を強めている。
【浜松】日本昆布協会(大西智明会長)は14日、静岡県のオークラアクトシティホテル浜松で3月例会を開いた。64人が出席。食育教室の開催やイベントへの出展、輸入昆布数量など2018年度事業計画を報告した。
岩手県宮古市の重茂漁協(伊藤隆一組合長)は11日、同漁協産焼きウニを使ったアイスクリームを販売開始した。東日本大震災から7年、復興企画第7弾となる。同県沿岸の人気ソフトクリームとのコラボで、1000個を限定生産。1個1000円(税込み)とかなり高価だが、すでに完売目前となり、5月下旬からのウニ新もので増産したい考えだ。
ワカメは消費低迷、購入金額と平均価格の上昇が続く。総務省の「家計調査」によると、昨年の全国1世帯(2人以上)当たりの購入は876グラム、1603円で、100グラム平均価格は183円。前年比で数量は5%減、価格は6%上昇して過去最高に。価格上昇で金額は1%増えて1600円を超え、10年余り前の高い水準に戻った。
一般社団法人北海道水産物荷主協会は20日、札幌市のホテル・ロイトン札幌で第54回全国水産物大手荷受・荷主取引懇談会を開いた。同日の定時総会で新役員体制が発足。漁業生産の低迷、東京・豊洲市場開場、卸売市場法改正、人手不足などの変化、課題に対応しながら、北海道産水産物の安定供給と価値向上に産地と消費地の連携を一層進めていくことを確認した。