釧路市東部漁協は今季、本格的にアイナメの活じめ出荷に乗り出した。着業者間で餌を吐かせるための蓄養と血抜き処理を出荷条件に統一。ステッカーやタグの使用など荷造りの改良は個々に任せることで独自の工夫を促し、着業する8人が切磋琢磨する形で品質向上を図っていく。
常呂漁協の底建網でホッケの水揚げが回復してきた。昨年数トンだった5月末水揚量は、すでに200トンを超える好漁。5月後半で1隻日産10トン以上、6月もトン単位の水揚げが続いている。ローソク主体だが「小とローソクの中間サイズも増えた」と着業者。5月中旬からコマイも増えており、数年ぶりの好漁に浜は活気づいている。
「神経じめは歯応えが良くなりうま味成分が上がる魔法のような処理」。新潟漁協岩船港支所(新潟県村上市)は2日、同支所直売所で「ヒラメフェスティバル」を開催、「白皇鮃(はくおうひらめ)」の神経じめ処理を実演した。商標登録したブランドの品質アピールと岩船港産の知名度向上、価格アップが目的だ。
イオンリテール株式会社は1日、東京・埼玉の「イオン」「イオンスタイル」のうち限定5店舗で「福島鮮魚便」コーナーを設置、福島県で水揚げされた水産物の販売を始めた。来年2月28日まで展開する。
白糠漁協(柳谷法司組合長)が白糠漁港に建設を進めていた荷捌施設・冷凍冷蔵施設がこのほど竣工した。サニタリー設備や抗菌性の高い床材、電動フォークリフトの導入など高度衛生管理型へと進化。各市場へ鮮魚を送る際に一時保管するチルド室も完備、安全安心な白糠産水産物の供給態勢が整った。併せて道内漁港施設では初となる太陽光発電システムの整備などで、二酸化炭素排出を約70%削減。照明は全てLED灯を設置、省エネ化を図る。
昆布森漁協のさお前コンブ漁は解禁日の3日に始まった。昨年流氷被害を受けた浅場など総体的に繁茂しており、順調な水揚げで推移。成コンブも含め今後の漁にも期待が高まる。一方、生育状況は漁場でばらつきがある。
オホーツク海南部の本操業は6月に本格化し各単協とも順調なスタートを切った。アソートは小型傾向で紋別は日産200トン、常呂は同160トン程度の水揚げペース。あす12日には網走も開始する予定で、北部とともに今年のけた引漁が全域で出そろう。
岩手県のウニ漁が6月に入り活発化、期間入札する漁協で4、5日に初開口が相次いだ。南部の気仙、釜石両地区ではむき身の選別で苦労し出荷量が伸びない。昨季と同様に餌の海藻が不足し身入り、色ともいまひとつの個体が多いためだ。北部の宮古地区は海藻が増え身入りが上がっている模様。全体的には今季も出荷量が不足気味で推移するとみられる。
日本救命器具株式会社(東京都江東区、電話03・6221・3393)は、ズボンに膨張式救命器具を取り付けた作業用かっぱ型救命衣を開発した。昨年11月に国の型式承認(桜マーク)を取得、2月から製品化している。
函館市の沖漬けマルタイ(西村幸太代表、電話0138・54・0122)は、全国の海を旅するイカ釣り漁業者と連携し、船上で活イカをしょうゆに漬け込む「イカ沖漬け」の加工販売を専門に手掛け、今年4月で5年目を迎えた。自身も見て育ち、従事したイカ釣り漁の所得向上への一助を成すことを願いながら、行商などで発信を続けている。