釧路市東部漁協のホッキ部会(名田誠部会長)は今季、出荷形態を従来のむき身から殻付きに変更した。殻むきの必要がなくなったことで、人件費などの経費と労力の削減に直結。漁獲対象サイズも大・中メインに切り替わり、小を残しながらの資源管理にもつながった。また、漁業者が中心となり他管内の店頭にも出向き、同漁協産のPRにも注力している。
成熟期のマダラの雌雄が判別できるようになった。岩手県水産試験研究成果等報告会が5日に釜石市の県水産技術センターであり、同センター利用加工部の藤嶋敦主査専門研究員が発表した。電気インピーダンス法による魚用体脂肪計で開腹せずに性別を見極める。
ひやま漁協のスケソ刺網(特別採捕)は、昨年を大きく下回る水揚量で3月10日に終漁した。漁期前半の群れが薄く、後半に後続群も水深200メートル前後で浮遊し、着底せず網にかかりにくい状況となった。ただ、後続群の規模は大きく、着業者は来季の水揚げに期待している。
留萌市の連携協定大学共同研究報告会で、道総研稚内水産試験場の佐野稔主査が留萌地区のナマコ資源状況と移殖効果について報告した。資源状況は回復し予備群も増えているという。
水産庁によると、2016年に沿岸付近で摘発した密漁の件数は1531件で高価なアワビ、ナマコなど貝類の被害が半数以上を占めた。北海道や青森県では大規模なナマコ密漁団が摘発されたが、密漁は依然後を絶たないのが現状。漁業界では、国や自治体の補助を受け、「被害は莫大な金額に上る。有効な防止システムで組合員の負担軽減につなげたい」(全漁連)と対策に乗り出している。
道産食材の卸・加工・商品開発・コンサルティングなどを手掛ける札幌市の株式会社ソナトキアプロジェクト(佐藤直樹社長、電話011・788・9258)は、天塩町で水揚げされる水産物の消流拡大に取り組んでいる。地元の漁業者と連携し、昨年はホッケの山漬け=写真=を商品化。今年も市場に出回っていない新規軸の水産品を打ち出し、地域の活性化を後押ししていく構えだ。
岩手県産ワカメの生原藻相対販売分の値決め会が2日、大船渡市の県漁連南部支所であった。3~20日出荷は基準価格125円となり、昨シーズンと同値でスタート。買受人に厳しい価格となったようだ。今季は3320トンが予定され、刈り取りは5日から徐々に活発化。
【神戸】株式会社マルヤナギ小倉屋(神戸市、柳本一郎社長、電話078・841・1456)は一昨年から、教諭や地域団体などを対象としただし教室を開催している。同社社員が講師を務め、昆布の種類や特長、健康効果を解説。だしの試飲を通しうま味の相乗効果も体感してもらい、昆布や天然だしへの関心を高めている。
ひやま漁協瀬棚地区のサクラマス釣り漁が久々に好調だ。2月は昨年ほとんど水揚げされなかったが、今年は1トン以上。3月に入っても出漁時は日量200~300キロペースで水揚げしている。
後志管内、神恵内・岩内・泊の後志3町村産の販路拡大を担う地域商社の株式会社キットブルー(社長・池田幸雄神恵内村副村長)は6日、札幌市のホテル札幌ガーデンパレスで設立・事業報告会を開いた。ナマコ、ウニを中心に販路開拓を進めており、特にナマコは開発した乾燥品、機能性成分を生かした美容ジェルなどのテスト販売・マーケティングを開始。今後の製品開発、本格販売につなげていくことなどを示した。