岩手県の秋サケ漁が始まり、久慈市漁協の滑り出しが好調だ。10日まで6309尾、2072万円の水揚げで、前年同期比は尾数188%、金額251%。ベテラン定置漁業者の皀健一郎組合長は「ハシリとしては上出来。漁があり型、色もいい。久慈は今年、期待できるのではないか。値もいい」と早くも手応え。
前浜産ブリのブランド化に取り組むひだか漁協(石井善広組合長)はこのほど、アニサキス検査装置と魚体温度計を導入、ブランド力に磨きをかけている。
平成以降最低の来遊予想をさらに下回る低調な水揚げで滑り出し、近年最高値の浜値を形成している北海道の秋サケ。札幌圏の量販店は生秋サケ、生すじことも商材調達をはじめ商戦展開に苦戦している。相場の上昇幅が大きく、価格転嫁を避けられない状況で、売れ行きは不調。今後も水揚げ不振、浜値の高止まりが続けば、売り場縮小を余儀なくされる現状に頭を痛めている。
札幌市の漬魚・味付切身メーカー・株式会社丸加水産(須田公隆社長、電話011・766・1131)は、減塩みそを使用した漬け魚を打ち出した。老舗醸造蔵・福山醸造株式会社(札幌市)とのコラボと、健康訴求の新たな切り口で売り場拡大に乗り出している。
日本ハムグループのマリンフーズ株式会社は6~7日、東京都内で「NEW WAVE~魚の未来に新しい波を~」をテーマに商談会を開き、シーフードの新しい食べ方や食シーンを提案した。量販店や外食関係者が多数訪れ、活発な商談を繰り広げた。
野辺地漁協のカレイ刺網は、マコガレイ=写真=が春先から順調に捕れている。夏場の数量は減るもののコンスタントに水揚げ。浜値は大、中がキロ600円台前半とまずまずだ。
歯舞漁協の歯舞タコかご部会(木村金造部会長、部会員38人)は今春、組合が導入した活魚水槽を活用し、ミズダコの活出荷を始めた。従来の生鮮では値崩れ傾向だった9月中旬の浜値もキロ570円と前年同期より200円ほど上昇。魚価の向上・安定に効果が出ている。
来年1月から成貝出荷を始める横浜町漁協の耳づりは、遅い時期に下げた連でへい死が多発しているようだ。ただ全体のへい死割合は昨年より少ないとみられ、着業者は正常貝の今後の成長に期待をかけている。
えりも漁協(神田勉組合長)は、庶野支所の荷捌施設の建て替えに着手した。室蘭開発建設部浦河港湾事務所が建設を進めている人工地盤、屋根付き岸壁と一体的に機能し、安全・安心な水産物の供給体制を構築。低温庫や活魚水槽を新たに備え、鮮度保持、付加価値対策を強化していく。
浜中漁協の成コンブ漁が終盤を迎えている。今季は7月下旬から約2週間沖止めとなったものの、盆後の8月後半に順調に出漁。ただ9月に入り再び伸び悩んでいる。9月14日現在の出漁日数は昨年同期比4日増の19日。同漁協は「昨年並みの生産見込み」という。