神奈川県水産技術センターは同県三浦地域に広く生息しているムラサキウニの餌料として、三浦特産のキャベツやダイコン、ブロッコリーなどの野菜を餌として利用したところ、養殖に初めて成功した。今後、京急油壺マリンパーク、県立海洋科学高校とともに、3者が連携してキャベツを餌料としたムラサキウニ養殖の実証実験に取り組んでいく。
岩手県南部~宮城県北部でホタテの採苗器投入が活発化した。広田湾漁協広田支所管内の南浜(広田湾)は9日までに全量投入し、付着で早くも好感触。
函館市漁協根崎地区で養殖ガゴメの水揚げが始まった。例年に比べ生育がやや遅いため「序盤は様子を見ながらの水揚げ」と岩田和晴養殖部会長。4月中旬に発生した低気圧による大シケでは葉体が若干傷んだが「製品化に支障を来さない程度」と大きな被害は免れた。
ひやま漁協江差地区の江差活じめ鮮魚販売部会の小定置業者2軒は今年から本格的にサクラマスの船上神経じめ出荷を始めた。大型定置に比べて水揚量は少なく、手間を惜しまず、鮮度、見た目、品質管理など随所に工夫を凝らす。傷がなく、2キロ以上の良型は函館市場に出荷、函館市内の流通業者から好評を得ている。
新星マリン漁協の臼谷地区でタコ箱漁に着業するタコ・カレイ部会長の阿部喜三男さん(喜宝丸=4・6トン)は、3本の幹綱と長めのアンカー綱で安定化を図っている。6年ぶりに復活させるタコ箱漁オーナー制の開催を前に、その意気込みと漁具・漁法を聞いた。
イオンは水産物など生鮮食品について、2020年までに食品安全や持続可能性に関する国際基準にのっとった認証の商品を調達する新たな目標を策定した。
アンカーの製造・販売を行う株式会社一鐵(一鉄安司社長、小樽市、電話0134・64・1831)は浜の要望に応えるため全国では珍しい鍛造製法で生産している。漁場の地形や底質などを参考に船舶をはじめ定置・刺網といった漁具に使うものも製造。加賀前田藩御用達の刀鍛冶の流れをくみ、一つ一つ手作業で仕上げている。
政府は4月28日、平成29年度から10年間の展望と施策を示す新たな水産基本計画を閣議決定した。国際競争力のある漁業経営体の育成、新規就業者の育成・確保などを主要事項に設定。生産性向上と所得増大による漁業の成長産業化、その前提となる資源管理の高度化などに必要な施策を総合的、計画的に実施していくことを示した。
回転ずしチェーンの「根室花まる」を展開する株式会社はなまる(根室市)が飲食の激戦区、東京・銀座の商業施設「東急プラザ銀座」内に2店舗を同時にオープンして4月で1年。老舗や名店がひしめく銀座にあっても勢いは止まらない。うち1店は同社初の立ち食い形式で勝負している。都内では今年4年目を迎えた東京駅前のKITTE丸の内店が先行し、道外でのブランド構築の礎を担ってきた。銀座と丸の内、3店を統括している及川慶太店長は「東京チームで月商1億円も決して無理な数字ではない」と、次を見据えている。
南かやべ漁協のサクラマスは定置・一本釣りとも好漁だった前年同期を下回っている。定置は4月上旬に1操業で1000尾を水揚げした漁場もあったが次第に減速。一本釣りは低調な水揚げのまま終盤を迎えた。浜値は薄漁を映し高値で推移している。