東しゃこたん漁協のエビかご漁はシオムシ被害に悩まされている。エビがかごに入る前に餌を食べられ、漁獲に影響。4月~5月末の水揚げは昨年同期より半減してる。
竜飛今別漁協(野土一公組合長・今別町)は13日、特別採捕したナマコから人工採苗し252万個の受精卵を得た。浮遊幼生が着底する28日ごろ、前浜に育成礁を設置して放流する予定だ。1ミリにも満たないサイズの粗放的放流は同県初となる。これまで高価な20ミリサイズの人工種苗を購入してきたが、漁業者自らが生産し、生残率より放流数で資源増殖を狙う。
韓国向け活出荷が増加している留萌管内では、ことしも夏場の需要期を前に相当量が輸出され、円高急進の影響も絡み浜値はキロ400円台から300円台後半に下降した。原料不足のため道内加工筋にも進んでいる。
道漁協系統・関係団体は16、17の両日、札幌市の第2水産ビルで通常総会を開き、平成27年度事業報告と28年度事業計画を承認した。任期満了に伴う役員改選も行われ、共済組合・JF共済推進本部、基金協会のトップが交代するなど新役員体制が発足。最初に開かれた全道組合長会議では、漁業経営構造安定化対策、漁業資源増大・管理対策、漁場環境保全対策の3項目の早期実現を目指す決議を採択。17日の道・道議会を皮切りに要請活動を展開する。
畠和水産株式会社(宮城県気仙沼市)は同市内の鹿折地区に工場を新設、2月から稼働を始めた。同社初の設備を導入し、加熱済み商品の生産体制を整備。より加工度の高いアイテム作りに挑戦している。
釧路市東部漁協の春定置は、トキサケが順調な水揚げペースで推移している。同漁協は「例年ではぱたっと漁が切れる。今季のようにロングランで獲れるのは珍しい」と話す。
日本海北部の小泊、下前両漁協のスルメイカ釣りが薄漁だ。小泊では「たぶん去年の3分の1以下」、下前は「1隻20~30箱、漁が良くないので船は出たり出なかったり」と話す。中心サイズは30尾とバラでまだ小さめだが、2000円前後の高値が救いだ。
宮城県志津川湾の天然採苗シングルシード未産卵カキ「あまころ牡蠣」が17日、株式会社ゼネラル・オイスターが運営するオイスターバー33店舗で、数量限定で提供が始まった。
東しゃこたん漁協のミズダコ漁は順調だ。主力の縄漁はシケで出漁回数が伸び悩んでいるものの、1航海での水揚げがまとまっている。ただ、浜値はキロ300円台後半とキロ500円だった昨年より100円以上安い。