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新聞記事

2016の記事一覧

掲載日:2016.09.05

5ヒロ間隔で棒浮子/紀永丸(4.9トン)のカレイ刺網

 横浜町漁協所属の紀永丸(4.9トン)は、刺網に着業する半数以上の漁業者が浮子を使わない中、5ヒロ間隔で装着。極力網を立たせるように心掛けている。
 船主の森川清孝さんと兄の末勝さんが、市場出荷後に同船で漁具・漁法を説明してくれた。網の構造は図の通り。
 カレイは1はい8反、ヒラメは10反で8はい放す。目合いはカレイが3寸5分、ヒラメが6寸。網地はナイロンテグスでカレイが3号、ヒラメが2号。網色はグレー。浮子棚から足棚までのタチ(掛目)は35目。


掲載日:2016.09.05

築地市場→豊洲への移転延期/都知事、安全など疑問拭えず

地下水モニタリングの問題点を指摘する小池百合子知事

 東京都の小池百合子知事は31日、都庁で会見を開き、11月7日に予定されていた築地市場の豊洲への移転延期を正式に表明した。築地市場の閉鎖とその後の解体工事も延期する。新たな移転時期は、来年1月に移転先の豊洲市場で行っている水質調査などの結果が出た段階で判断する。
 延期の理由について、小池知事は「都民の目線で情報公開し、都民の利益を第一に考え、都政運営する。今回の移転は“都民ファースト”に基づいているか。その疑問が解消されていない」と説明。具体的には、安全性への懸念、巨額で不透明な費用の増大、情報公開の不足―の3つの疑問点を挙げた。


掲載日:2016.09.05

陸奥湾ホタテ新貝/順調に終盤へ好成長で出荷ずれ込む

新貝の出荷作業。好成長で水揚げがずれ込んだ(8月22日、稲生漁港)

 青森県陸奥湾で7月に始まった新貝の出荷が終盤に入った。昨季同様にへい死が少なく好成長。現時点の水揚げは大半が平内町漁協で、9月前半までに終漁する予定だ。
 耳づりの新貝出荷は7月に始まり、例年8月中旬ごろに終えるが、ともに好成長だった半成貝の出荷がずれ込んだことも影響し9月まで続いている。出荷量は1軒当たり日産1トン程度だが、ことしは北海道の減産で引き合いが強く無制限となり、多い漁業者は4、5トンを出荷している。


掲載日:2016.09.05

釧路市東部コンブ/連続台風、採取阻む

 釧路市東部漁協の成コンブは8月末現在、出漁日数が13回(昨年16回)と伸び悩んでいる。7月は12回(同9回)操業したが8月に入り状況は一変。台風が次々と上陸するなど悪天候が続き、同月はわずか1回(同7回)にとどまった。
 7月1日に解禁。同月は比較的順調に操業したが8月はシケや雨で苦戦。好天に恵まれた日が祭りによる沖止めという不運も重なり、出漁は同月12日の1回だけ。着業する坂本孝さんは「8月に1回というのは記憶にない」と話す。


掲載日:2016.09.05

いぶり中央漁協、マダラ刺網不振/前年比2割減で終漁

水揚げが低調だったタラ(8月25日、室蘭魚市場)

 いぶり中央漁協のマダラ刺網は前年を2割下回る水揚実績で8月31日終漁した。ハシリから低調に推移。加えてアオザメによる破網被害が前例がないほど発生し、満足に操業できなかった。
 アオザメによる被害は特に8月に入って頻発。「網に掛かった魚を食い荒らすので、すぐに網地がボロボロ。魚が掛かってなくても網を壊される日もあった」と悔しがる。


掲載日:2016.09.05

室蘭ウニ、波と濁りで苦戦/キタムラサキ 前年の4割に

キロ800円台で推移しているキタムラサキ(8月27日、室蘭魚市場)

 室蘭漁協のノナ(キタムラサキ)たも採り漁はシケで苦戦している。海底が揉まれて濁りが強く、ノナが見つけにくい状況。一方、浜値は例年価格のピークになるお盆商戦も特に上昇せず、キロ800円台で推移している。
 20軒が7月1日に操業を開始。8月27日現在の数量は前年同期比60%減の11トン、金額は同56%減の890万円、キロ平均単価は13%高の809円。
 7月はハシリに日量1.2トンと順調だったが、次第に減少し、700~800キロに落ちた。室蘭魚市場の担当者は「1トン台が続かず不調だった」と話す。


掲載日:2016.09.05

岩手の養殖ホヤ/風評被害で賠償請求

 岩手県の今季養殖ホヤで、福島第一原発事故の風評被害に伴う損害賠償の交渉が進められている。生産者団体で組織する協議会が東京電力に対し、韓国の輸入禁止が解除されないため、生産の増えたホヤが余剰となり販売できなかったり価格が下がったとしてその補償を求めている。生産量の多い綾里漁協では水揚げを終え、未販売分の最終処分に目途をつけた。


掲載日:2016.09.05

マイワシ 巻網、水揚本格化へ/序盤の魚体組成は小さめ

たもすくいのマイワシの荷揚げ(2日、釧路港)

 道東沖の巻網漁が8月25日に始まり、釧路港にマイワシを水揚げしている。ハシリは小型魚主体の組成。加えて操業も2船団と本格化しておらず、29日現在の累計数量は前年同期比94%減の460トン。今季は昨年同様に全24船団が集まる予定で、今後の水揚げ向上に期待が掛かる。


掲載日:2016.09.05

大量へい死の噴火湾8単協/台風10号被害と合わせ国に支援要請

 噴火湾全域で発生している耳づり貝の大量へい死を受け、噴火湾8単協は近く、国に対し支援要請を行う。また8月末の台風10号で養殖施設が被災しており、復旧に向けた支援要請も合わせて行う考えだ。ことしは稚貝の成育が悪く、耳づりした本数は昨年より少ない中、原因不明のへい死が湾全域で大量に発生。来季の出荷量は、半減したことしの5万トンから、さらに半減する可能性も否定できない深刻な状況に陥っている。このため、へい死の原因解明に向けた調査や漁業者の運転資金などに対する融資を道、道漁連とともに要請することを決めている。


掲載日:2016.08.29

秋サケ特集 消流対策、道漁連・安田常務に聞く

 北海道の秋サケ定置が30日解禁となる。今季の生産予想は引き続き、11~12万トンの低水準。一方、消流環境は、いくらの繰越在庫は低位だが、高値継続による消費動向が懸案事項。親製品は原料輸出に停滞感を抱えている。商戦の見通しや流通対策の重点について、道漁連の安田昌樹代表理事常務に聞いた。


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