道東沖で近年、自由操業のイワシたもすくい漁が行われている。10トン未満のサンマ棒受船などにイワシ専用の集魚灯やたもを装備して操業。水揚げは少なく、浜値はキロ千円前後に付いている。
釧路管内のさお前コンブは、総体的に長さなど生育面が良好で、着業者らは「近年にないくらい良い」と手応えを感じている。26日現在で釧路市東部、厚岸、散布の3漁協が計画日程を消化し終漁した。
岩手県宮古市の重茂漁協管内で22日、養殖コンブの素干し生産が活発化した。生育は順調で5メートル以上に伸び、これから葉の実入りが上がっていく。同漁協の養殖コンブ水揚げは県内一で、素干しは今季150トンの生産を計画。入札2年目で順調な販売を期待する。
スーパーなど道外の流通業者が道内産地を回り、原料発掘から商品開発まで行う手法で道産商材を調達、商品力の強化に動いている。産地と末端売り場の動向を熟知した専門家がコーディネート。道内加工メーカーも末端との直接取引、本州マーケットへの販売拡大の窓口として着目、商品提案に臨んでいる。
浜中漁協のツブかご漁は、水深の深い漁場でマツブ狙いの船と、それより浅いところで毛ツブ中心に揚げる船とに分かれる。同漁協市場のまとめによると、数量はマ、毛、灯台いずれも前年同期を上回っている。
常呂漁協の外海カレイ刺網漁は、低調な水揚げだが昨年よりマガレイの割合が多く、一回り大きいサイズが主体だ。浜値は大でキロ400円台の好値を付けている。
ロシア水域でのサケ・マス流網漁を来年から禁止する法案がロシア議会で承認されたことを受け、道は「北海道北洋漁業対策本部」を開き、今後の対応策をまとめる方針だ。道東の水産業に多大な影響を与えることは必至で、地元関係者らの意見を反映した早急な対策が求められる。
根室海峡5単協共同海区と野付単有の操業が6月12日までに終漁し、野付漁協の水揚金額は過去最高の85億8000万円となった。前年同期比で92%の増。ハシリから活貝中心に輸出が好調で終盤には一時、キロ500円台を突破。同13%増の2万5600トンを水揚げ。
サロマ湖内でカキ養殖に着業する佐呂間漁協の長谷川慎二さん(第18福栄丸・4トン)は、2年カキの耳づり養殖に取り組んでいる。ことしは許容量全てを実施。通常のかご養殖と比べ身入りが良く高値で取り引きされている。
本州日本海沿岸のスルメイカ釣りは全般的に薄漁のようだ。外来船20隻前後が水揚げする新潟港では1隻平均100箱程度の日が多くなり、船主、船頭は「こんなに獲れないのは初めてだが、ほかに行くところもない」と頭を痛め、動けないでいる。漁場も遠く、好値だけが救いだ。中心サイズは30尾から25尾に移りつつある。