岩手県宮古市の南部鮭加工研究会(佐々木信男会長、電話090・4315・6538)が冷薫法で製造している「鮭冷燻」製品が好評だ。削り節風に加工した「鮭冷燻・ケズリ」は、2月に行われた岩手県水産加工品コンクールで水産庁長官賞を受賞。大手航空企業の機内食に選ばれたこともある。
精進料理に欠かせない良質の道産天然昆布を古くから大徳寺に納めてきた
【京都】北区紫野の大徳寺門前にある一休こんぶ松田老舗は、同地に店を構えて約100年の昆布販売店。店名をそのまま商品名にした塩吹き「一休こんぶ」が売れ筋。細切りとゴマを混ぜたふりかけ「禅味」や自家製つくだ煮「山椒昆布」など昆布製品のほか、禅寺の保存食「大徳寺納豆」も人気が高い。
一般社団法人北海道水産物荷主協会は17日、札幌市のホテル・ロイトン札幌で第51回全国水産物大手荷受・荷主取引懇談会を開いた。水産物消流のグローバル化、消費者ニーズの多様化を踏まえ、内需拡大などに向け、産地の荷主、生産者と消費地の荷受、商社、水産会社などの連携を強化していくことを確認した。
青森県陸奥湾の半成貝出荷が4月から始まる。今季も増産見込みで、昨年実績の2割強、約9000トン多い4万5000トン前後の水揚げを計画している。初入札は3月30日。
宮城県の養殖ギンザケ水揚げが18日始まり、石巻市場に約3トン上場、821~782円で落札された。超高値始動の昨季と比べれば3割ほどダウン。サイズは平均1.2キロで例年のハシリと同様。刺身需要を狙った活じめが初めて出荷されたが、従来からの野じめとほぼ同値となった。
ボイル前のダルス。アイルランドやカナダでは「海のパセリ」と呼ばれる
道立工業技術センターは、道南のコンブやホタテ養殖施設などに繁茂する紅藻「ダルス」の研究を進めている。これまでに、特定条件で加熱すると緑色化し、高温で長時間加熱し続けても緑色を保つ特長を発見。その最大の特性を生かした産業利用に向け、レトルトや惣菜など各分野の企業へのニーズ調査を実施している。
上磯郡漁協はまなす支所の人工礁(茂辺地地区488基、当別地区479基)によるフノリ漁は、両地区合わせて約5トンと例年より若干多い生産量となりそうだ。
昨年発足した上磯郡漁協上磯支所の「北斗カキ部会」(山崎誠部会長、11軒)は、養殖するカキを「峩朗(がろう)カキ」とネーミング、新たなブランドとしてPRしている。2月中旬には消費者向けの予約直売会を初めて実施、北斗・函館両市民らが中心に集まり、大いに賑わった。
枝幸漁協のタラバガニが昨年の平均単価より1000円以上の好値を付けている。9日現在の堅ガニは前年同期比44%高のキロ3482円。低水準の漁獲量に加え、ロシア産の搬入減少も絡み引き合いが強まっているとみられる。
【大阪】大阪住吉小倉屋(山本一之代表)は小売り専門で、南海本線住吉大社駅1階に店を構える。尾札部など白口浜天然真昆布を原料に、山本代表自らが店内で削るおぼろやとろろが看板商品。「天然は味だけでなく、削るときの香りも良い」と話し、「香りに誘われて訪れた」という客もいる。