利尻漁協のウニの水揚げは、7月末現在でバフンが昨年を3割強上回っている一方、ムラサキは3割減と明暗が分かれている。着業者はバフンの資源上向きを感じている。
船外機船でたも採りし、むき身をざるに乗せて出荷する。7月末現在でバフンは数量が前年同期比33%増の23トン、金額は同17%増の4億2315万円、キロ平均単価は同11%安の1万8337円。ムラサキは数量が同31%減の11トン、金額は同28%減の1億4453万円、キロ平均単価は同5%高の1万2742円となった。
バフンについて鴛泊地区の鎌田正彦さんは「資源的にある」と強調。同地区の着業者も「資源は良好」と言うが「身入りは場所による。総体的にみるといまひとつ」と指摘。それでも平均9キロ半、多い日で12~13キロを出荷している。
一方で同地区の別の着業者は「バフンの身入りはいい。夏場は海藻が繁茂して採取しにくかったが、それが抜けて底がいくらか見やすくなった」と話す。吉田敏さんは「バフンはまずまずの身入り。ただムラサキは身入り、色ともに良くない」という。