南かやべ漁協は主力の促成で増産を見込んでいる。昨年度実績の2145トンに対し今年は2348トンの計画数量。順調な水揚げが進み大半の漁家が収穫作業を終了、製品作りが本格化している。
岩手県産養殖干し(本干し)コンブの今季初入札会が4日、宮古市の県漁連北部支所で開かれた。販売数量は前年同期比36%減の158トン。減産がほぼ確定する中、品質はおおむね良好で棒の落札価格は2割ほど上昇した。
利尻漁協の養殖は収穫がほぼ終了した。全般的に毛(ヒドロゾア)が早く付きだしたことに加え後半にかけて付着状況が進行。同漁協全体で大幅な減産となる見込み。着業者は「例年とは違い頭から付いたコンブもある」と今季の特徴を話す。同漁協によると昨年の養殖コンブの実績は249トン。今年は当初222トンの計画だったが8月上旬の段階で72トンと大幅に下方修正。「養殖は230~250トンほどで安定していたが今年は全般的に毛が多く苦戦。大減産となる見通し」と示す。
礼文島の天然コンブは全般的に繁茂状況が良く、自由操業による採取が進んでいる。着業者は「質の良いコンブを選んで採っている」「資源的にまだまだ採れる」などと話し、今後のナギと好天を願うとともに水揚げの上積みに力を込める。
森漁協元監事の山下良慈さんが進めていた天然マコンブの着生実験について、6月に行った調査の結果、浅瀬に投入した17基の「天然昆布種付着器」全てに種が付着し、大量に生育したことが明らかとなった。2020年度に始めた実験から3年半がたち「岩場のない場所でも藻場が形成できる」ことを実証。コンブ生成に大きな手応えをつかんでいる。
戸井漁協東戸井地区の天然コンブ漁が7月下旬に始まった。陸側主体に繁茂しているマコンブを採取。着業する芳賀浩平さんは「昨年の水が育った。個人的な印象はここ数年で一番の資源状況。まだまだ採れそう」とみている。
羅臼漁協の天然コンブ漁が始まった。繁茂は全般的に沖側が薄く陸側中心。下側では密生している漁場もある。生育状況は「幅が狭い」と指摘する声も多く、昨年に比べて芳しくない様子。着業者は今後の実入り向上などに期待している。
岩手県産養殖素干しコンブの初入札会が11日、宮古市の県漁連北部支所で開かれた。上場は前年同期比13%増の69トン。減産が計画される中、品質はおおむね上々で、黒長切は若干高めの10キロ1万4200円~1万3890円で落札された。
本場折浜の促成は昨年同様ヒドロゾア(毛)の付着に苦慮している。付着が目立つ部分は切らざるを得ず生産できないほか、乾燥後の製品化も手間がかかり難渋する。今季は成熟誘導技術(人工的に子のう斑を形成させる手法)で生産された種苗を養成した着業者も多く、葉幅など生育面では手応えを感じている。
道漁連は6日、道昆布事業協同組合の総会で、本年度の道内コンブ生産予想を1万2600トンと発表した。過去最低だった昨年度実績(1万970トン)を15%上回るものの、過去10年平均(1万4236トン)比では11%減で、今季も低水準の生産となる見込み。