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新聞記事

水産業向け一覧

掲載日:2025.01.27

秋サケふ化場を活用でギンザケ養殖事業化目指す

気仙沼鮭漁業生産組合の飼育池


 秋サケの回帰数減少が深刻化する中、宮城県気仙沼市を流れる大川でサケのふ化放流事業を手がける気仙沼鮭漁業生産組合(管野幸一組合長)は、昨年末からギンザケ稚魚の試験飼育を始めている。不漁で余剰となった施設を有効活用し、新たな収入源を確保する試みで、秋サケのふ化放流事業の存続と合わせて将来的な事業化を目指す。市によると、県内のサケふ化放流団体がギンザケの稚魚を育成するのは初となる。


掲載日:2025.01.27

北海道産ニシン身痩せで売れ行き伸び悩み-東京都・豊洲市場-

引き合いが弱い北海道産ニシン


 東京都・豊洲市場の北海道産ニシンは、産卵期で身痩せしているため、売れ行きが伸びていない。仲卸業者らは「商材が全般的に少ない時に仕入れるピンチヒッター。シケが多いこの時期は鮮度のよいものを選んで仕入れている」と口をそろえ、卵や白子を使った料理を提案しながら販売している。


掲載日:2025.01.27

食塩不使用サンマ缶など簡便・健康意識に照準

食塩を使っていないことを赤枠で目立たせた「さんま水煮 食塩不使用」


 マルハニチロ株式会社は2025年春季の新商品41品、リニューアル品12品を3月1日から(一部を除く)順次発売する。簡便さと本格さを兼ね備えた市販用商品や、健康意識の高まりに対応する栄養機能食品を新たに発売。インバウンドによる魚食ニーズの増加や、調理現場や施設での人手不足に対応する業務用商品のラインアップを拡充した。


掲載日:2025.01.27

寿都町漁協年明けニシン乗網

1尾600グラム前後のニシン(1月16日、歌棄地区)


 寿都町漁協歌棄地区の底建網は年明けに有戸漁港荷揚げでニシンが入りだした。一方ホッケは全体的に昨年秋からの薄漁で例年を下回る水揚げとなり、浜値はキロ100円台で推移している。


掲載日:2025.01.27

サロマ湖カキ輸出向け依然強く高騰


 引し浜値が高騰しているサロマ湖の養殖カキは、1月も高値で推移している。湧別漁協の1年むき身はキロ2千円台後半、2年殻付きは1箱(12キロ)9千円に上昇。前年同期の2倍以上に高騰している。むき身はやや小ぶりながら身入りは改善し、各漁家とも後半の追い込みをかけている。


掲載日:2025.01.27

遺伝的地域性分析でコンブ原産地判別手法を開発

原産地を判別する新手法により地域ごとに特徴的な遺伝子配列を持つことが分かったマコンブ(尻岸内地区)


 北大などの研究グループは、新型コロナの検査にも使われているPCR法を応用しコンブの原産地を判別できる新たな手法を開発した。マコンブとその変種(リシリ、オニ、ホソメ)を対象に分析し、地域ごとに独自の遺伝子型を持つことを確認。原産海域は高精度で判別できた。原産地の虚偽表示防止に役立つほか、各地域のブランド力向上につながることが期待される。


掲載日:2025.01.27

野付尾岱沼共同海区、2025年1万1700トン計画


 根室管内5単協(歯舞・根室・根室湾中部・別海・野付漁協)が操業する野付尾岱沼共同海区の2025年計画量は、前年実績比19%減1万1700トンを見込んでいる。5海域とも前年を下回る計画だが、主力の29号巽沖造成は微減でほぼ前年並みの見通し。海域別計画量は、29号巽沖造成(16隻)が5500トン(前年実績比3%減)、29号外海造成(11隻)2800トン(同29%減)、外海天然造成(12隻)1400トン(同39%減)、外海ウニ造成(6隻)千トン(同8%減)、野付単有(9隻)千トン(同23%減)。昨年は5月まで操業したが、今年は1カ月短縮し4月末の終漁予定。12月操業は変わらない。


掲載日:2025.01.27

えりも漁協ウニ待望の漁再開


 えりも漁協のウニ(バフン)が4シーズンぶりに水揚げされた。2021年秋に発生した赤潮で大量死し資源が低迷、翌年以降稚ウニの放流などに努めてきた。調査の結果、まだ本来の資源状況には至っていないものの漁を再開できる程度まで回復したと判断。これまでに東洋、本町、岬の3地区が水揚げ。高値相場を形成した。


掲載日:2025.01.20

マダラ商戦折り返し、漁況安定鍵に


 北海道のマダラ漁は鍋食材などで需要が増す昨年秋以降、日本海、太平洋の漁況が近年の好漁に比べ盛り上がりに欠け、三陸も絡んだ加工原料需要が価格を押し上げている。年明けは日本海などの水揚げが伸びてきて沈静化の様相も呈している一方、主要加工地・根室など道東に影響を及ぼす日ロ地先交渉の難航など高止まりの要素も抱えている。


掲載日:2025.01.20

手作業に近い皮むき、全自動スキンナー販売


 海外の食品加工機械を輸入販売する東亜交易株式会社(東京都杉並区)は、精細な皮むき作業を可能にした全自動スキンナーの販売を始めた。これまでの全自動式では困難だった魚類にも対応し、手作業に近い皮むき品質に仕上げられる。皮のみ除く薄めだけでなく、レバー操作だけで厚めにむくことも調整できるため、血合いの除去にも活用できる。ドイツ・マーヤ社の「ESB4434 WF(ホワイトフィッシュ)」はコンベヤー式のスキンナーで、投入原料を感知して刃物を動かすセンサーの搭載により、自動で皮むき作業を行う。


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