ベンチャー企業の取り組みを事業化へと導く「新産業共創スタジオ」はこのほど、東京都内で陸上養殖をテーマにしたイベントを開いた。高付加価値化したサクラマスを効率よく作り出す研究を進めて、海外への販路開拓を目指している。同イベントでは現在の生産段階の説明と来場者への協力を呼び掛けた。
日本海沿岸のニシン刺網が盛漁だ。主産地・石狩湾漁協は2月末現在で昨年の累計水揚量を上回った。全体でも2017年度の漁獲量(1733トン)を超えた。
札幌市のノフレ食品株式会社(信太孝一社長、電話011・200・0822)は一昨年7月の設立以来、新たなライフスタイル・価値観を捉えた商品開発を進めている。水産品では現在、北海道産素材を前面に、魚総菜とサバ缶の2つのカテゴリーを商品展開。コンセプトやパッケージデザインも追求し、差別化販売に臨んでいる。
岩手、宮城両県のイサダ(ツノナシオキアミ)漁が解禁され、岩手県の大船渡市魚市場に4日、今季の初水揚げがあった。制限いっぱいの275箱(1箱約30キロ)に達した船は1隻のみで、水揚量は昨季初日より92トン少ない103トン。海水温が高く、漁場形成が遅れているためとみられる。価格は1キロ67円~55円50銭で昨季初日を2円ほど上回った。
2011年3月11日の東日本大震災から間もなく9年。宮城県東松島市の東名漁港を拠点にカキ養殖に励む木村幸喜さん(31)は復興への支援に感謝を伝えようと、生産意欲を新たにしている。「おいしいカキを届けるのが何よりのお返しになる。全国の人に鳴瀬のカキを食べてもらいたい」。苦難の復興期を地区全体で乗り越えた今、「これからは若手が先頭に立って引っ張る番」と気を吐く。
網走湖で獲れるヤマトシジミの減少に歯止めをかけようと、網走市や東京農大、西網走漁協などで組織する「網走湖ヤマトシジミ資源対策検討会」(座長・園田武東京農大助教)は今年、人工採苗に挑戦する。7月に種苗を採捕後、水槽で育成し殻長1ミリに成長させ放流。4月に先進地を視察し具体的な試験内容を固める計画だ。
レンガ造りの落ち着いた店内。「隠れ家的な飲み屋さん」と話す「ひげマスター」自慢のピザやパスタが大人気。お誕生会や結婚式の2次会にも使用され40人まで入店可能。札幌市中央区南7条西3丁目 belle7番館ビル8階 電話011・531・0316
岩手県宮古市の日出島漁港を拠点にホタテ養殖や遊漁船業などを営む㈱隆勝丸。「海で稼いで地域を盛り上げたい」。その一心で、「脱サラ漁師」平子(たいこ)昌彦社長(39)が立ち上げた設立2年目の若い会社だ。今年夏にはインバウンド(訪日外国人客)向けの体験型観光を計画するなど事業は順調に拡大。東日本大震災からの復興、交流人口拡大による地域活性化を目指す。
昆布森漁協仙鳳趾地区のカキ養殖業者3人は、共同でワカメの試験養殖に取り組んでいる。昨年秋に宮城県から種苗糸を搬入、順調に生育している。代表者の木村仁さんは「まだ手探りだが、成長に関して言えば初めてにしては大成功」と手応えをつかむ。今後も研究機関などと連携し前浜環境に適した養殖技術の向上に注力。主力のカキに次ぐ養殖業の確立と新たな「仙鳳趾ブランド」の創出が期待される。
国内消費が低迷しているボイルホタテの販売強化・拡充を目指し、道漁連は新製品「北海道噴火湾産ほたて竜田揚げ」=写真=を発売する。無添加で独自に配合したたれに漬け込み、冷凍のまま3分ほど揚げるだけの手軽さが特長。3月から全国の量販店・中食・外食・生協への販促を強化する。