札幌のセンチュリーロイヤルホテルは、「北海道喜こんぶフェア」開催記念企画として「五感で感じる!昆布食育セミナー&ランチ会」を初めて開く。道漁連職員が講師となり産地や銘柄、栄養素、健康効果など幅広く解説するほか、だしの試飲でうま味も体感する「見て、食べて、触って、感じる授業」を展開。レストランでは多彩な昆布料理を提供、世界無形文化遺産にも登録された「和食」を支える昆布の魅力を発信する。
いぶり中央漁協のスケソ刺網が終漁した。今季はハシリに順調な出足を見せ昨季を上回る数量で推移したが、真子が多い1月以降の後半に失速。単価安に見舞われ、2月22日現在の水揚金額は前年同期比約2割減と伸び悩んだ。
後志管内神恵内村と泊村、岩内町、古宇郡漁協、岩内郡漁協で組織する「積丹半島地域活性化協議会」(会長・高橋昌幸神恵内村長)は2月19日、神恵内村漁村センターで地方創生推進交付金の支援で手掛ける増養殖事業や地域商社「株式会社キットブルー」の事業方針などを報告した。神恵内村で取り組む白菜給餌のウニ蓄養が増産増額となった成果などを提示した。
1月下旬に始まった日高西部海域(門別~冬島)の毛ガニ漁は、低水準ながら2月下旬までの前半で昨年度実績を超え折り返した。組成も昨年に比べ良型。ただ、浜値は昨年より安値形成。餌代などコストが重く、厳しい操業が続いている。
水産庁は2月20~21日に福岡市で、26~27日には東京都内でサバの資源管理方針に関する検討会を開いた。新たな資源管理である最大持続生産量(MSY)の概念に基づいた漁獲シナリオや2020年漁期のTAC案について漁業者・研究者らと検討を行った。水産庁が示した案に最終的に出席者からの納得が得られたとして、今後資源管理基本方針を策定し、正式なTACとして決定していく。
理研ビタミン株式会社は三陸産のワカメを使った業務用商品を立て続けに投入する。収穫したての風味が楽しめる商品や、これまで難しかったから揚げに仕立てるなど食シーンの拡大に貢献。オペレーションの簡素化も強みとし、ワカメの利用促進に向け、働きかけていきたいとしている。
古平町の真守水産株式会社(山田冨志子社長、電話0135・41・2700)は、高齢者など単身者向けの商品作りに取り組んでいる。前浜産主体に保存料を使わず、おかずになる水産品を提供。ネット通販や催事販売などで需要者にアプローチしていく。
「三陸わかめ」のブランドで知られる宮城県産の今季初入札が2月22日、気仙沼市の県漁協わかめ流通センターで開かれた。ボイル塩蔵は昨季の初入札を30トン上回る約94トンが上場され、10キロ平均9902円(中芯抜き)で落札。高騰した昨季から約1割安く、落ち着いた応札となった。生育が順調で安定した出荷が見込めるとの買受人の期待感を反映したとみられる。
サロマ湖産カキの出荷が終盤戦に入った。湧別漁協は2月後半で1年むき身主体に日量平均1トン弱と減速。浜値は例年並みのキロ2000円程度で推移している。今季は3単協(湧別、佐呂間、常呂漁協)とも種の付きが良く身入りは全般に向上したが、シーズンを通して安値基調となり水揚げ金額は伸び悩んだ。