大日本水産会は5日、東京都内で通常総会を開き、任期満了に伴う役員改選で白須敏朗会長を再任、新副会長には全国水産卸協会の網野裕美会長、㈱ニチレイの大櫛顕也社長、新専務理事には全国漁業共済組合連合会の内海和彦常務理事を選任した。道漁連の川崎一好会長は副会長を続投する。
網走漁協のキンキ延縄は5月までの好漁から一転、6月に入って切れだした。1航海の水揚げは1隻40~50箱と好漁時の半減に。一方サイズは昨年より大きく、1箱6尾・8尾入れ主体で推移している。
日本海のイカ釣りは6月初旬、昨シーズンに比べ、石川県が好調で5日の金沢市場の水揚げ、陸送上場は約1万6000箱に上った。新潟、山形両県は低調のままとなり、能登半島の沖を北上する群れが少ない模様。ただ、山形県酒田の水揚げは6日に372箱と増え、飛島北での漁場形成をうかがわせる。青森県では小泊の水揚げが増加し800箱前後の日もある。石川は30尾中心、新潟以北はいずれもバラ主体。
海の森づくり推進協会は1日、東京都内で「アカモクとコンブの資源・養殖と利用の現状と展望」をテーマとするシンポジウムを開いた。今回で18回目。アカモクに関しては昨年テーマに挙げて開催したところ好評だったため、今年はその生育と産業との関係を中心に講演が行われた。
ホタテの新物商戦を展望する道水産物荷主協会(根田俊昭会長)主催の第25回全国ホタテ大手荷受・荷主取引懇談会が5月29日、京王プラザホテル札幌で開催された。生産量が落ち込んだボイルは販売手法の見直しやチルドの可能性に言及。昨年以上の内販消化が求められる玉冷は価格の再修正と大型組成に期待が集まった。
昆布を主軸に加工販売する有限会社札幌食品サービス(小板晴久社長、電話011・765・6533)は昨年、新たに自動計量機と包装機を導入、道産昆布5種と国産かつお節をベースにしただしを味わえる新商品「漁師のかあちゃんのみそ汁」(1袋6食入り)を開発した。
砂原漁協のカレイ刺網は、禁漁明け3~4月の薄漁を挽回するかのように、5月中盤からソウハチが盛り返してきた。多い時で日産5トン。着業者は今後の好漁に期待を寄せている。
株式会社極洋(井上誠社長)は5月28日、道内の取引先で組織する北海道極洋会(会長・武藤修札幌中央水産株式会社社長)を札幌市で開き、新中期経営計画(2018~20年度)の中間年となる今期の事業方針を説明した。事業の安定のため、水産商事の強化と同時に食品部門を拡充。また、海外マーケットの拡大に向け、成長投資を積極的に行う。
宮城県産カキのむき身出荷が5月末で終了した。県漁協石巻地区、石巻市東部、石巻湾3支所にとって国際認証「ASC」を取得して臨んだ初シーズン。感想や効果、来期以降の対応を石巻地区支所の須田政吉かき部会長(県漁協かき部会長)と小野寺賢支所長にきいた。