北海道の食品メーカーが開発した商品の品評会「第26回北海道加工食品コンクール」(北海道食品産業協議会主催)で、札幌市の株式会社ふじと屋(電話011・787・4155)が商品化した羅臼産秋サケ使用の「とうふホエイさけ」が最優秀賞の道知事賞に選ばれた。
えりも漁協のスケソ刺網は、前年より水揚げが伸び悩んでいる。浜値もハシリは高値に付いていたが、1月に入り卵が抜けだし、弱含みに転じた。
宮城県や県の水産加工関連団体は1月30日、水産加工品品評会を女川町まちなか交流館で開き、12の各賞を決めた。最高賞である農林水産大臣賞には株式会社鮮冷(女川町)の「わが家のつみれ さんま」が選ばれた。各社からの出品はどれも創意工夫に満ちあふれた製品ばかりで、今後の県の水産振興に期待を感じさせる内容となった。
青森県深浦、今別両町沖のサーモン海面養殖は今季、約600トンの水揚げが見込まれ昨季の10倍近くなる。深浦の2カ所は事業化に移行、今別は引き続き試験養殖しながら規模を拡大。将来的には1万トンの生産が目指され、国産の生食向けとして存在感を高めていく。地元の期待も大きい。
青森県陸奥湾で漁港を有効利用したナマコの増殖が試みられている。漁港入り口となる開口部の海底に空気だまりを持つ特殊ブロックを沈め、ナマコを封じ込め成長させる取り組み。採苗器に稚ナマコを付着させて漁港内のホタテ貝殻礁に移して育成し、港外のナマコ漁場に貝殻礁ごと運ぼうという挑戦も。いずれも漁港を静穏域として活用する新たな増殖手法として注目される。
ホテルライフォート札幌は、道が制定する「世界自然遺産・知床の日」の1月30日、羅臼・斜里両町の食材を味わえる催し「しれとこ食の宴」を初めて開いた。羅臼昆布や旬のスケソ、マダラ、ウニなど海産物を中心とした料理を提供。湊屋稔羅臼町長や漁業者、水産加工業者らも駆け付け、世界自然遺産が生んだ食と観光をPRした。
財務省の通関統計によると、2018年の食用干し昆布の輸出数量は前年比14%増の460トンと回復した。全体の6割を占める主力の台湾が同3割増となった。キロ平均単価は全体で同8%高の1766円。上昇傾向が続いており、昨年は10年前の09年と比べると34%高。商社筋は「道産昆布の価格上昇が根底にある」と話す。
ナマコの大規模種苗生産施設が今春、石狩湾に竣工する。青森市の株式会社あうら(川越真実社長)が経営主体となり、札幌市のISF株式会社(澤井昌子社長)が西日本で実績を持つ「世界初の薬剤を一切使わない技術」という種苗生産・育成方法を導入し、30ミリ以上の稚ナマコの量産・販売を目指す。北海道産ナマコの資源維持・増大に寄与するとともに、ナマコの口腔保健機能食品の実用化・普及に向け、原料の安定調達につなげていく。
水産物の卸・小売を手がける株式会社フーディソンは、東京都漁連とタイアップした販促プロモーション「東京諸島フェア」を7~20日実施する。同社が運営するインターネット仕入れサイト「魚ポチ(うおぽち)」で関東1都6県の飲食店向けに東京諸島産水産品を販売する。東京諸島とは伊豆諸島と小笠原諸島の東京都下有人11島の総称。