密漁監視にドローンが活躍する日が近そうだ。産業機械メーカーの株式会社セベック(小豆嶋和洋社長・東京)は7日、岩手県の新おおつち漁協(平野榮紀組合長・大槌町)とともに同町でデモフライトを公開し、有効性をアピールした。全国初となる密漁監視システムを3カ月で完成させ、全国の漁協などに紹介、普及していく考えを明らかにした。
東しゃこたん漁協古平地区のエビかご漁は水揚げが伸び悩んでいる。滑り出しは順調だったが、出漁回数を重ねるごとに日量が減少。加えて出荷先の東京・築地市場の相場が他産地との競合で弱含みの展開となっている。
近年北海道沿岸で水揚げが急増しているブリ。各地で新たな水産資源の有効活用に向け、船上活じめなどでブランド化に取り組む動きが広がりを見せている。ひやま漁協江差地区では昨年江差活じめ鮮魚販売部会(若山博部会長)を設立し、1本釣りの神経じめを開始。出荷した生産者が分かる仕組みもつくり、普及に乗り出している。
羅臼に流氷が接岸、コンブ漁業者らは天然漁場や養殖施設への影響を注視している。沿岸に長く停滞しているものの、4月上旬現在大きなシケはなく、羅臼漁協や着業者らは「天然漁場への大きな影響はないのでは」とみている。
岩内郡漁協の村田忠理事(第十八泰幸丸=4.4トン)は3月下旬に同漁協で初めてLEDサーチライト「RGL40E」(三信船舶電具株式会社製)=写真=を導入した。高い省エネ性に加えて照射角度を電動で調整できるのが特長。4月中旬に始まるコウナゴ漁で威力を発揮する。
照明機器の専門メーカー・江東電気株式会社(東京都台東区)は、船舶用探照灯の新シリーズ「PAR56ランプ」=写真=を開発、4月販売開始した。海面や岸壁を照らす探照灯サーチライトとしては、ランプのみを交換でき、しかもLEDを採用したのは業界初。既存設備であるハロゲンランプの代替品として需要を取り込んでいく。
歯舞漁協(小倉啓一組合長)は、荷捌所の改修に併せて活魚水槽6基を新規導入した=写真。タコを皮切りに活出荷の新たな取り組みで歯舞産のブランド化、魚価安定を目指す。
根室漁協(大坂鉄夫組合長)が根室市平内町に建設を進めていた「栽培センター」が完成した。老朽化と高潮被害を受けた旧施設を取り壊し全面建て替え。最新設備の導入などで生産機能を充実し、年66万5000粒のウニ(エゾバフン)種苗を生産する。将来的にはナマコ、アカホヤなどの種苗生産にも取り組む計画。根付資源の増大で漁業者の収入安定を目指す。
岩手県宮古市の共和水産株式会社(鈴木徹社長)は、三陸産スルメイカのイカそうめん加工販売を主軸に展開、昨年は極端な原料不足に直面したが、鈴木良太専務は「捕れないと嘆くだけでなく目の前の魚をいかに生かすか」と次の手を考える。商品開発から営業活動まで精力的に取り組む専務に現状と展望を聞いた。
宮城県のコウナゴ(イカナゴの幼仔魚)が薄漁、高値の滑り出しとなっている。石巻市場では3~5日、火光利用敷網約40隻が1日20~30トンを水揚げ、3センチ前後の小さなサイズは大半がキロ1000円を超えた。漁場が日替わりで船は群れ探索に難航する。魚探反応は見られるといい、水温の上がるこれからに漁好転の期待がかかる。