【釜山=松本名司】韓国では貝焼き専門店などで人気の活ホタテ。北海道産の輸入量は年々増加しているが、浜値高騰と円高進行で輸入業者は採算ぎりぎりの厳しい経営を強いられている。一方、中国産は自国内消費拡大により韓国での販売価格が道産を上回る状況に。道産への依存度は増しているが、関係者は「このままでは市場が縮小しかねない」と懸念する。
吉川工業株式会社(福岡県北九州市)が製造販売しているウルトラファインバブル(UFB)発生装置「ナノ・フレッシャー(陸上型)(NF)」が、宮城県を中心に導入が相次いでいる。
岩手県の山田、上閉伊両地区で4月26~28日、ウニの初開口(操業)、大漁が相次いだ。むき身出荷で連日750~900キロ、10キロ10万円前後の好値で落札。海藻の繁茂から餌料と身入りの不足が懸念されたが、当初にしてはよく、高めの水温で摂餌が活発となったようだ。これから開口地区が増え、期待できる夏となりそうだ。
函館市の珍味製造大手・株式会社布目(石黒義男社長、電話0138・43・9101)は、北海道新幹線開業を契機とした鉄路による国内観光客の増加、近年のインバウンド(訪日外国人)需要など土産品市場の新たな商機に照準を合わせた商品戦略も強化している。
南かやべ漁協の平成28年度のコンブ計画数量は、天然や2年養殖、促成など全て合わせて3052トンとした。主力の促成は1月の低気圧で施設損壊や葉体が脱落したものの、移植で復旧を進め昨年度実績を若干上回る計画とした。
紋別漁協のニシン刺網はシケで苦戦している。水揚げが始まった4月は中旬に5日間連続で休漁。魚体が細身で、大型がそろう湧別産に押され、浜値も安値基調だ。
岩手県漁連は4月21日、湯通し塩蔵コンブの共販協議会を大船渡市の南部支所で開き、今季産の販売を入札に決めた。相対から11年ぶりに戻る。価格と品質の向上が狙いだ。塩蔵は養殖生産の自家加工で、初入札は5月10日となる。
日高管内の春定置が4月20日解禁、21日にひだか漁協厚賀地区、26日に同富浜地区で水揚げが始まった。他浜は大型連休明けの操業開始。ロシア200カイリでのサケ・マス流網漁禁止による需給構造の変化もあり、主力・トキサケなどの水揚げ、価格動向が注目される。
札幌市中央卸売市場のウニ相場は昨年に続き高値で推移している。ロシア産(北方四島)の搬入量が少なく、北海道産の相場が高止まり。マルスイ札幌中央水産株式会社は「末端は当用買いで荷動きは鈍い」と話す。