七飯町の中水食品工業株式会社(園田哲三社長、電話0138・65・5631)は、函館沿岸に自生し、従来漁獲対象外の海藻「アカモク」の食用普及に力を入れている。がごめ昆布、真昆布と3種の海藻を組み合わせた総菜品が通販を中心に昨年から売れ行きが伸長。ことしも引き続き漁業者の協力を得て原料を確保、拡販に取り組む。
宮城県の志津川湾で天然採苗、シングルシード(一粒種)養殖したマガキの出荷開始が6月1日、予定される。昨年10月の採苗分散から事業化に移行し、「あまころ牡蠣」のブランド名で6月末までに2万5000~3万個の水揚げを計画。未産卵の生食用殻付で、脚光を浴びそうだ。
雄武漁協のミズダコが苦戦している。5月に始まったいさり、空釣縄の水揚げはシケや潮回りの影響で低調に推移。着業者は漁本番の6月以降に期待を寄せている。
函館市漁協根崎地区のガゴメ養殖は5月上旬に水揚げが終了、4月中旬の低気圧による大シケ被害を受け、例年を大幅に下回る生産量となった。
宮城県女川町でホタテ半成貝新貝の水揚げが一足早く活発化し、へい死や変形の増加が確認され懸念が深まっている。北海道日本海側から昨秋移入、耳づりし、大半の産地の貝が耳づり当初に死滅したり変形につながったとみられている。連ロープによっては垂下の半数に及び、これまでにない事態のようだ。
寿都町漁協のブランド「寿かき」がことしで20年目を迎える。歌棄地区寿かき部会発足時から部会長を務める佐藤正幸さんが代表の有限会社カネショウ佐藤漁業では、シケの多い日本海で脱落被害を防ぎ安定生産を図るため、養殖法を工夫。選別の機械化も進め、作業の効率化を図る。美谷漁港でカネショウ佐藤漁業の水揚げを取材した。
道系統各連の役員候補者を選任する第3回推薦会議・予備会議が11日札幌で開かれ、常勤・非常勤の理事、監事の各候補者を決めた。団体長候補者と併せて、6月16、17日に開く系統総会で正式決定する。
まるいち沼田商店株式会社(岩手県宮古市、沼田貫一社長)は同市田老字古田に工場=写真=を新設、6月に稼働を始める。HACCPに準拠した施設で、衛生管理が既存の工場に比べて飛躍的に向上。冷蔵倉庫を新たに設置するなど効率的な生産活動を実現する。新工場の機能を生かし、自社ブランドの「氷頭なます」を復活させる。
計量・食品検査機・POSシステム開発・製造の株式会社寺岡精工(東京都、片山隆社長)は12、13日の2日間、札幌市のアクセスサッポロで展示会「2016年ニューバランス」を開いた。量販店、飲食店、食品工場などの人手不足解消や省エネなどに貢献する製品・システムを一堂に集結、提案した。
昨年12月から操業する白糠漁協のタコは、4月末までに525トンを水揚げした。資源は上向き基調で、500トン超えは10年ぶり。今漁期終盤を迎え、山田明タコ縄部会長は「来季の資源があることを確認できた。春が獲れれば12月からの漁も良い」とし、「大漁する2年くらい前の兆候に似ている」と、さらなる水揚げ向上に期待を膨らます。