ひやま漁協江差地区の江差ナマコ養殖研究会(田中利明会長)は昨年11月から江差港内でナマコの試験養殖を行っている。稚ナマコを株式会社マルハニチロ上ノ国海産から3万個を購入し、11月19日に投入。5月11日現在で平均6.51グラムと、1.75グラム増加している。
宮城県の気仙沼鹿折加工協同組合(川村賢壽理事長・19社)は新事務所を気仙沼市の鹿折地区漁港区域に竣工し、5月27日、落成式を挙行した。プレゼンテーションルームを備え販売促進を重視、組合員企業の商談や商品共同開発の拠点となる。8月には共同利用の冷蔵倉庫と海水滅菌施設も竣工し、大震災で被災した企業の復興を加速する。
アジア最大級を誇る「食の技術」の総合トレードショー「FOOMA JAPAN 2015 国際食品工業展」が6月9~12日の4日間(午前10時~午後5時)、東京ビッグサイト東展示棟(1~6ホール)で開かれる。食品機械を中心に、原料処理から製造、物流に至るまで食品製造プロセス各分野の最新の製品、技術、システムが一堂に集結。食品に関わるセミナー・シンポジウムも開催され、食品ビジネスの新しい可能性と未来を拓く契機となる。
東北地方の水産物・水産加工品が一堂に集結する「東北復興水産加工品展示商談会2015」が6月16、17の両日、仙台市の仙台国際センター展示棟(青葉区青葉山無番地)で初めて開かれる。5県から約100社が参加し、一般展示ブースに新商品、自慢の一品を取りそろえるほか、個別商談会、提案型の商品プレゼンテーションを展開。震災復興に向けて奮闘する東北の水産業界が連携し、国内外のバイヤーに加工技術や商品力をアピールする。
増毛漁協でミズダコの水揚げが好転した。3月は前年同月比5倍、4月は同4倍と大幅に増産。5月の水揚げも順調で、年明けまで続いた昨年来の不漁を払拭する好漁に着業者は胸をなで下ろしている。
いぶり中央漁協の自営春定置2カ統の水揚げが伸び悩んでいる。市況は強含みで、サケ(時鮭)がキロ平均2000円台を維持。5月26日には中心サイズの3キロ台が3500~3000円、翌日は4500円も飛び出した。
落石漁協の春クキナガコンブ(バフラ)漁が5月27日に始まった。道内で一番早い採りコンブ漁。ユルリ・モユルリ両島が主な漁場で、同日は午前5時から3時間採取した。
日本海のウニ漁は、後志管内がシケで満度に操業できず、出だしは低調だ。一方、礼文島もシケに苦戦。また、香深では海藻の繁茂で、ウニの探索に苦労している。
岩手県のウニ漁が活発化に向かう。大船渡湾内での6年ぶりの開口(出漁)に続き、6月からは気仙、宮古両地区の期間入札浜や九戸地区でも開口が始まる見通しだ。昨年に比べ身入りと色は全般的には良く、ここまで好値を保っており、活発化に期待がかかる。
道漁連営業第一部の大谷内優部長は、冬場のシケで大幅な減産が懸念されるオホーツク海の本年度生産計画量について、当初計画より6万トン超の減産を示唆した。