浜中漁協のホッキ漁は、道内でも一般的なけた引きのほか、鎌掘りという独自の漁法でも行う。さおの先端に鎌と熊手が付く専用漁具を使用。海に浸かりながら、手に伝わる感触を頼りにホッキや石などを判別して採る熟練の技が必要。水揚げは個人差があり、1日4時間操業で150キロ以上揚げる着業者もいる。
寿都町と島牧の両漁協で6月末からスルメイカが上向いている。組成は3分の2がバラ。1隻平均100~200箱、日によって300箱を水揚げする船もあった。
寿都町漁協の木村静雄イカ釣り部会長は「6月に獲れだすのは、ここ数年では珍しく早い。松前沖でまとまらなかった分、北上が早かったのでは」と話す。
岩手県の定置網でクロマグロの資源管理が始まり、10経営体の16カ統が連続10日間以上休漁する。国が半減を目指す30キン未満の漁獲を選択的に抑制したり放流する手法が確立していないためだ。だが、資源管理に努めても県内の定置が操業自粛を求められる可能性があり、放流手法の早期開発と併せ、秋サケ時期の休漁を避けるような管理期間の変更が望まれている。
厚岸漁協の直売店は、平成12年の移転新装から15周年を迎えた。地元・近隣住民を中心に利用が定着。加えて、ネット販売や催事販売の相乗効果で地元外にも浸透し、売上高は毎年右肩上がり。12年の3億円から昨年で4倍まで伸長している。
黒部市生地にある㈱四十物昆布(四十物直之社長)は昭和24年(1949年)に創業、とろろなど昆布製品の加工販売が中心で、生地本店のほか百貨店「大和(Daiwa)」の富山・高岡両店にも直営店を構える。原藻卸も手掛け、主力の羅臼天然は世界一のレストランといわれる「noma(ノーマ)」(デンマーク)にも卸す。