宮城県気仙沼市の株式会社臼福本店(臼井壯太朗社長、電話0226・22・0052)は、遠洋マグロ延縄漁船「第18昭福丸」(439トン)を建造した。水流抵抗を極力小さくして燃費向上を図る「バトックフロー船型」など省エネ化を徹底、最新鋭技術と鮮度保持技術を備えた。地元の株式会社吉田造船鉄工所(吉田慶吾社長)に発注し、気仙沼の造船技術の高さを誇る船としてアピールしている。
オホーツク海沿岸の毛ガニ漁は、4月末までに前年同期比25%増の932トンを水揚げした。宗谷管内は全体で許容漁獲量(ノルマ)の9割を消化し終盤。オホーツク管内は北部(紋別~雄武)が好ペースで推移している。一方、浜値は品薄の大が高値基調、中小が昨年並みだが、組成が小に傾斜し、平均単価は昨年を下回っている。
青森県漁連の本年度県内ホタテ水揚げ量は、前年度実績比44%増の7万トンを計画している。昨年の水揚げ量はへい死の影響で当初計画を大幅に下回ったが、本年度は例年並みの水準に回復する見通し。計画金額は同22%増の85億2040万円を見込んでいる。
宮城県女川町の株式会社和田商店(和田俊一郎社長、電話0225・54・2266)は、好評の「鮭寒風干し」シリーズの展開に加え、無添加と豊かな風味を誇りにした新商品「桜の舞」を今春発売した。同社のこだわりは、素材の良さを最大限に生かすことと、顧客の健康面を目的とした「無添加」。商品の多くが受賞歴を誇る逸品だ。
南かやべ漁協のコンブは、天然が昨年以上の生産が見込まれている。主力の促成も順調に推移。2年養殖は大減産だった昨年実績を上回る計画数量だが、同漁協は「生産回復とはいえない」と指摘する。
日本海のイカ釣りは大型連休明けから石川県で小型船の水揚げが日を追って増え、かなざわ総合市場の販売は西海などからの陸送含め7日2400箱、8日2800箱となった。主漁場は能登半島の西海西沖で昨年の同時期と同じ。漁獲は例年のハシリに比べれば少なく、昨年に近い。サイズはバラ主体で昨年よりやや小さめだ。