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新聞記事

2024年7月の記事一覧

掲載日:2024.07.29

就業希望者を仲間に

センターのHPにも掲載しているサポーター


 新規就業者の確保・定着には資金や技術習得の支援などに加え、ハラスメント対策やCSR(企業の社会的責任)なども重要要素になっている。また、小・中・高校など学びの場で漁業に触れる機会を得られても就職先はより良い求人条件を求め、別の業界に進むケースも少なくない。漁業人口や生産量の減少が止まらない中で、若者をはじめ就業志望者は業界の宝。担い手確保や育成を担う各機関ではその宝を発掘、未来につなぐため、それぞれの活動に取り組んでいる。全国漁業就業者確保育成センターは、漁業会社や漁業を営む個人(漁師)を対象に“サポーター”と位置付ける一般会員枠を設けている。担い手の確保や育成を目的とする同センターの活動に賛同する会員を募るもので、働き方改革などに取り組む組織・個人が条件。サポーターを巻き込んで漁業界全体で働きやすい環境を生み出す狙いがある。センターのホームページでも紹介。小・零細企業や個人でも、アクセス数の多い同サイトを通じて、就業希望者へ情報発信できる。参加条件に合致したことを公表することで、特に水産高校の教諭や家族が安心して就職を促せるメリットも生み出す。


掲載日:2024.07.29

渡島噴火湾、稚貝確保に苦心


 渡島噴火湾6単協(長万部・八雲町・落部・森・砂原・鹿部漁協)で稚貝採取が始まった。採苗器の付着率は全域的に極めて低く小型のため苦戦を強いられている。漁家ごとに格差もあるが、下のサイズも採らざるを得ない状況。このため陸奥湾から補充する動きも見られる。


掲載日:2024.07.29

礼文島の天然コンブ採取最盛期

昨年に比べて繁茂状況が劣る天然コンブ(7月18日、差閉漁港)


 礼文島の天然コンブ漁が最盛期を迎えている。香深・船泊両漁協ともに自由操業で水揚げしているが、今年採取対象となるコンブの資源状況は良好だった昨年を下回り、着業者は「生産は大幅に減りそう」と見込む。香深漁協は7月17日に解禁。濱谷厚志さんは「どこもホソメばかり。今年採れるコンブは少なく部分的に繁茂している状況。ハシリは尺忍で採取しコンブはあったが5~6月の日照不足が影響したのか実は薄かった」と振り返る。


掲載日:2024.07.29

根室花咲ガニ高値キロ4000円台

選別出荷された花咲ガニ(7月23日、歯舞漁協市場)


 根室の花咲ガニ漁は7月10日に始まり、歯舞漁協ではメスの高値でキロ4千円台を付けるなど序盤から強含みの様相を呈している。7隻が着業し、11日に約1トンを初水揚げ。日量は少ない日で600~700キロ、多い日で1.5トンほどを水揚げしている。


掲載日:2024.07.29

いぶり噴火湾ミズダコ各漁法とも振るわず


 いぶり噴火湾漁協でミズダコの漁獲が伸び悩んでいる。タコ箱に加え底建網でも苦戦しており、4~6月の水揚量は前年同期比6割減の1トン余りと低調だ。浜値も弱含みの傾向にある。虻田地区でタコ箱に着業する田所信二さんは「春から夏にかけて陸に入る“通りダコ”を狙っているが、小さい子ダコは入っても水揚げできる大きさのタコは6月後半まで見なかった」と話す。6月末に一度まとまり「1はい100箱揚げて久々の10尾。尾数は今年最高。サイズは1尾6~7キロ主体だった」と話す。


掲載日:2024.07.29

香深ホッケは春に比べ刺網漁減少

投網後数時間で水揚げする日網のホッケ(7月19日、元地漁港)


 香深漁協のホッケ刺網は島西側の元地沖などに船が集まり漁場が形成されている。春に比べて漁は減っているものの、着業者は「日量1トンは切れず悪くはない」と話す。投網後数時間で水揚げする日網で操業し高鮮度出荷している。


掲載日:2024.07.29

大樹産シジミ、キロ5000円-東京都・豊洲市場-

一部の飲食店から人気がある大樹産シジミ


 東京都・豊洲市場のシジミ消流は北海道・大樹産シジミの相場がキロ5千円と同時期に入荷している高価格帯の青森県・十三湖産(2200~2100円)の2倍以上の高値に付いている。毎年調達する固定客を持つ仲卸業者しか扱わない最高級品。仲卸業者は「卸値は年々上がっているが、顧客も増えている」と話す。大樹産は19日と22日の2日間のみ入荷。7月下旬は土用の丑の日でウナギとと共にシジミも「土用しじみ」として需要が高まる時期。販売する仲卸業者は「幻のしじみ」と書かれた付属のポップを付けて大樹産を売り込んでおり「旬にこだわる飲食店が期間限定メニューで提供している。希少性の高さから特別感のある一品に仕上げているのだろう」と推察する。


掲載日:2024.07.29

生分解樹脂で脱窒、閉鎖循環陸上養殖の水質浄化


 閉鎖循環型陸上養殖の水質浄化で課題となる硝酸態窒素の処理。道総研さけます・内水面水産試験場はゼロエミッション化に向け、自然界に排水することなく、生分解樹脂を使って気体窒素に還元する除去技術を開発した。サクラマスの飼育試験では飼育水中に硝酸態窒素が蓄積した環境で飼育した場合、成長やスモルト化(銀化変態)、成熟に影響することも示唆され、飼育魚の成育環境の最適化と併せて道内施設に普及を進めていく。


掲載日:2024.07.29

鍋つゆ参入“魚に強い”前面に-極洋-


 株式会社極洋は2024年秋の新商品として、市販用商品8品、業務用商品38品の合計46品を9月1日から順次発表する。外食では人手不足対応、家庭ではタイムパフォーマンスや本格的な食品を求められており、「かんたん・本格!こだわりプラス!」をテーマに商品を開発した。市販用では同社初となる「鍋つゆ」市場に参入する。


掲載日:2024.07.29

ギフト照準、内外兼備。サケとば・ジャーキー進化系

円筒容器入りの新ブランドアイテム


 留萌市の株式会社ヤマニ野口水産(小野寺正司社長、電話0164・42・1127)は、主力・珍味の商品展開で新ブランド「RUMOY」(留萌)を立ち上げた。ギフトにも照準を合わせ、風味や食感の中身に加え、斬新なパッケージ、高級感のあるデザインなど見栄えも重視。サケのとば、ジャーキーの5アイテムをそろえ、珍味・つまみの新たな需要層の獲得に取り組んでいる。


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