釧路市漁協のアブラコかご漁は苦戦している。水揚げは各船の日産が20~30キロと低調。数量がまとまらないことを背景に、加工需要が弱く、浜値も安値傾向で推移している。
利尻漁協の天然コンブは、総体的に繁茂状況が悪く、大幅な減産見通しとなっている。天候も悪く操業日数もわずか。着業者は「これだけないのは久しぶり」「長さも短く、水揚げは昨年ハシリに比べかなり少ない」と、一様に厳しい表情を見せる。
全道組合長会議と道漁連、道信漁連は6日、道と道議会水産林務委員会に対し漁業近代化資金の融資枠拡充などを要請した。特に担い手対策に直結する漁船リース事業について確実な融資枠の確保を求めた。
オホーツク管内の毛ガニ漁は、ウトロ漁協を除く7単協が7月中で終漁した。許容漁獲量を達成したのは網走漁協のみ。雄武、紋別が3割、湧別、常呂が4割、沙留が5割と振るわず、来年以降の資源につなげる観点で昨年より早期に切り上げた。
枝幸漁協のナマコけた網が終漁した。漁期前半はシケや潮回りの影響で苦戦したが、後半は1隻の日量が平均200キロと善戦。なまこ部会(戸田吉和部会長)は各自、乾燥ナマコ(キンコ)に加工し10月後半に出荷するが、昨年より多少少なくなる見通しだ。
寿都町の株式会社かねき南波商店(南波恭平社長、電話0136・62・2611)は、北海道産スケ子を使った無着色めんたいこの商品展開で、弁当需要に照準を合わせた「そぼろ」=写真=を商品化した。過熱水蒸気加工でうま味を逃がさず、ふっくら食感に仕上げている。
を商品化した。過熱水蒸気加工でうま味を逃がさず、ふっくら食感に仕上げている。
今季の秋サケ商戦を展望する全国大手荷受・荷主取引懇談会が7日、札幌市の京王プラザホテル札幌で開かれた。一昨年の大減産・異常高騰などによる影響を断ち切る消流策を協議。昨年比3割増の来遊予想、ロシア産マス主体にヒネ在庫を抱える環境などを踏まえ、北海道産の売り場回復、安定流通への再興に向け、生鮮消化の促進や価格修正の必要性が挙げられた。
魚食産業展示商談会「第21回ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」(主催:大日本水産会)が8月21~23日、東京ビッグサイトで開催される。800を超える出展社が参加し、魚貝類や水産加工品、関連機器など9000ものアイテムの展示、紹介が予定されている。
宮城県の石巻市水産加工業協同組合(臼井泰文組合長・54社)は5日、第二自動製氷工場の竣工式を石巻市魚町の同工場で開催した。旧工場の老朽化による新設で、製氷能力はプレート氷で日産80トンとなり従来の2倍、貯氷は200トン。組合員に氷を届ける時間を短縮し、船積み塔の復活で巻網船への供給を充実させる。自家発電による製氷能力アップとコストダウン、氷搬出の迅速化など、技術面でも先進的な工場だ。