歯舞、落石、根室の3漁協が操業する貝殻さお前コンブ漁が6月1日に解禁する。5月17日に実施した前浜調査(友知~納沙布岬)によると全般的に着生・生育状況ともに良好。流氷被害も受けていない。着業者は「あくまでも前浜の資源状況。ただ操業日数さえ確保できれば貝殻でも良い漁ができるのでは」と期待を膨らませ、出漁に向け準備を進めている。
飲食の魚種専門店といえば、カキを提供するオイスターバーが先行、今では全国規模だ。近年では東京、大阪を中心にサバの専門店も頭角を現し、事業を成功させている。このほど東京に、ホタテ、ウニなど北海道ゆかりの商材を提供する専門店が立て続けにオープン。話題性、機能性、それに「インスタ映え」など、特に女性の心をつかむのに成功、幸先のいいスタートを切っている。
間もなく始まるコンブ漁期を前に、落石漁協長節地区の着業者3人が船外機船を新造。16日、昆布盛漁港で関係者らにお披露目した。貝殻さお前や春クキナガコンブ(バフラ)で始動する。
第三十一琉豊丸(佐藤正司船主)、第十八福吉丸(小林明彦船主)、第三十五重宝丸(木村真実船主)の3隻で、いずれもFRP製。前船の老朽化に伴い新造した。
岩手県産養殖コンブのボイル塩蔵製品初入札が16日、大船渡市の県漁連南部支所で開催された。主体の長切1等は10キロ3900~3730円で落札され、昨シーズン初回を2~3割下回った。昨シーズン産の在庫が下げ要因とみられる。上場は1228箱(1箱15キロ)。
斜里第一、ウトロ両漁協の春定置は連休明けの7日に始まり、サクラマスが出足から型が良く、水揚げも順調だ。ニシンも近年にない大量乗網。今後、昨年低調だったトキサケの伸びに期待がかかる。
岩手県の宮古市魚市場は電子入札システムを本格導入し、販売業務のペーパーレス化を進めている。買受人への説明会などを経て段階的に進め、一部のシステム化困難な入札を除き全ての移行が完了した。今後始まるイカや秋サケも電子入札に対応予定だ。三陸では大船渡に続き2例目。競り販売では動画で記録する。
水揚量が回復するオホーツク海のけた引漁本操業が北部で始まった。4月後半開始の猿払村は日産300トン台後半の水揚げ。宗谷はきょう21日から本格化し日産350トン程度を見込む。頓別は9日から、枝幸は近く開始する予定だ。
総菜メーカーの株式会社ヤマザキ(本社静岡県、山崎朝彦社長)が道南・福島町に建設を進めていた昆布加工施設が竣工、4月から稼働している。養殖(促成マコンブ)の間引きコンブを仕入れ、乾燥・きざみといった1次加工を行う施設で、同社が昨年町内に設立したグループ会社「株式会社北海シーウィード」が業務を担う。
道総研が製造技術を開発したホタテウロ原料の養殖魚用飼料素材「ウロエキス」が実用化される。ハマチ・ブリ、クロソイ、マツカワなど多魚種でエキスを添加した飼料による飼育試験の結果、摂餌促進、成長促進の効果が確認されており、飼料メーカーが今年度中にマグロ養殖の稚魚向けにエキス配合飼料の製造販売を始める。